侵入
奴隷達を競売している場所を教えてもらい、そこへ向かった。その場所は奴隷達も生活している場所だと言う。奴の能力で洗脳された人達が大半を占めていた。
フードを被り潜入し、ザウリスの回収を目指した。手分けして商人達に聞き回り、一番奥に一人閉じ込められ愛の鞭という名の拷問を受けているらしい。それで飴という愛情を注ぐ事で洗脳するという最も悪質なやり方だ。催眠魔法まで巧みに使いこなし、奴隷を自在に操る事が可能で、潜入がバレたら一たまりもない。
「サーニャ、ウールス、皆一度分かれてザウリスを捜そう、見つけても行動に移さずここに一度集まろう。そして三人で救出するよ。」ルーダが小声でそう伝えると、三人分かれて行動を開始した。
「ここは…何処だ…?何故鎖に繋がれているんだ…?」ザウリスは目覚めた。「何処だ…ここは?」「ふっふーん、君生きてたんだ〜?」「お前は…女ヴァンパイアか?」「一部始終見てたけどありゃ酷いねー、飴と鞭。性格は合いそうだけどやり方が気に食わないな。私のペット候補をこんな事するなんて。」「お前の手下になりたくはねえ、嫌味を言いに来たのか?」「前まであんなにワンワン吠えてたのに大人しいねえー?人は痛めつけられると静かになるのかー。」「気力と体力が無いだけだ、このサディストが。」「ひっどーい!なんでロード君と同じ事言うのー!」ロード…?もしかしてこいつと同じレベルかそれ以上か、考えるだけで震えた。
「ま、取り敢えず用件は君の覚醒の手助けをしにきたんだ。裏の君を呼び覚まして乗っ取ってもらうんだ。」「なんで俺の裏の事を知ってるんだ!」「んー?君があのインチキ科学者の指を切ってる所を見ただけかな?」あの時から監視されていたのか。最悪だ。「いくよー?身体壊れないといいね」女ヴァンパイアはニコッとし魔法を掛けた。ザウリスはまた気絶した。




