道中
馬車を走らせてる間、自己紹介をした。
「自分の名前はウールス・ザリールです、職業は防盾<シールダー>で、守護魔法ならお任せ下さい。」
「魔法を唱えてる間に頼もしいです。」
「レベルが上がれば聖騎士になれると思います、慣れたら守備も攻撃も多種多様になるので最も頼もしくなりますよ。」
「そりゃ素晴らしいな、防御魔法って範囲型か?」
「範囲型も盾型も可能ですよ。回復量は少ないですが、回復も使えます。」
「回復も使えるなら耐久戦もこなせるようになるな。」
話してると村に辿り着いた、が何やら異様な雰囲気を醸し出していた。
「ここ…村なのでしょうか?何も無いですが。」
「魔國の奴等だ…村を壊滅させやがった。」
村は壊滅し、燃やし尽きていた。村人の姿は無く、村の看板だけ立っていた。大型モンスターの足跡、魔法で抉られた地面。何かが燃えた匂いでサーニャが吐いてしまった。そう、人間が燃えた匂いなのだ。
「サーニャ、平気か?」
サーニャは背中をさすられつつ答えた。
「平気です、この臭いはちょっと苦手なので。」
「簡易に墓を建ててから出発しよう、ウールス、なんか使えそうな石か木を持ってきてそれを地面に刺してくれないか?」
ウールスは返事をし、石を持ってきてくれた。
「これで宜しいですかね?」
「ああ、これでいいだろう。」
簡易的な墓を建て、ウル街に出発した。
「あー!ロード君がやった所だ!」
「ああ、あそこは特に何も理由は無いが、召喚魔法でオーガを出し、最上位魔法で消し飛ばしてやった。」
仮面の男がフッと笑った。
「あそこ私がやろうと思ってたのに〜、いい所ばっか取って〜。」
「フロールはデカイ街潰せばいいだけだ」
「デカイ所だとつまんないじゃーん、拷問しがいのある男がいないし〜皆冒険者だから楽しみが無いもん。こう恐怖で震える男を食べたいのよ。」
女ヴァンパイアはそう語った。
「お前のそういう所は相変わらずだな、100年経っても変わらない。」
「繁殖の数が多いからどれだけ殺しても減らないからだよ〜。」
少し頬を膨らましていた。
「前より勇敢なのは増えたけど、絶望に落とした時の顔、いつ見ても快感だわあ。」
「いやはや、ついていけんな。」そう言い、仮面の男は転移した。
「さあさあ、頑張れザウリス君。」
そう言い彼女も転移した。




