表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/34

死闘

丁度決着がついた時、バルビダ達と再会出来た、やはり苦戦したらしい。相当な傷跡が残っている。


「あいつ、金級の俺らでも苦戦したぜ、盗賊団とかやらずに組合に来れば良かったのに。いてて。」


「ほら動くな、傷が開くだろう」


ルーシュがお母さんのように見えた、そう見えてしまった。俺が子供の頃に死んでしまったが、悲しいという感情は一切湧かなかった、仕方がない事だと思っていたからだ。


ただ母性を感じ、恋しくなっていたのは確かだ。


「ルーシュさん、お母さんみたいですね」


口に出してしまった、バルビダとルーシュは大笑いしていた。


「確かにお母さんだな、うるさいけど飯は美味いし」


「それは褒めてるのか貶してるのかどっちなんだい?」


お互いの喧嘩で場が和らいだ、これからリーダーと対峙するというのに。


「サーニャ、俺にも回復魔法をお願いしてもいいか?サーニャの方が上位だから回復が早いんだ」


「分かりました、やってみます。上位魔法:天使の施し」


全体を優しい光が包み込むような感じがした、聖者の回復魔法は優しい感じで、とても気持ち良かった。


「ありがとう、ある程度は動けるようになったよ。」


彼女は深くお辞儀をした。


「そろそろリーダーとの決着だ、念入りに武器防具のチェックをしてくれ、防御魔法を皆にかけるから幾分か楽になるはずだ。」


宝石級がそう言うと、呪文を唱えてくれた。


「上位魔法:鋼鉄壁 上位魔法:回復の衣 上位魔法:攻撃向上 上位魔法:俊敏向上」


様々なバフをかけてくれた。


「相変わらずこのバフの多さは有り難いぜ。」


バルビダが笑いながら宝石級に話し掛けていた。


「俺はサポート寄りの大魔法使いだからな、サポート寄りとはいえある程度の攻撃呪文も使えるぞ。」


大魔法使いになると呪文を覚えられる量が増え、更にはサポート系も攻撃系も使えるようになる言わば上位職業だ。


「さて、リーダーのお出ましだ。」


そう言われ、前を見るとそこにはリーダーと思われし人が居た。


「うちのアジトで暴れ回り、更には可愛い副リーダー二人を殺した冒険者はお前らでいいのか?」


殺意に満ちた顔、だがあの女ヴァンパイアの方より数倍マシだった。


「ああ、俺らだ」


「ならば生かしておく訳にもいかねえって事だな」


次の瞬間殺意の波動が部屋全体に行き渡り、そこにはただ怨と怒りしか満ちてない部屋となった。


「相当キレてるなこりゃ」


バルビダも構え始め、お互い戦闘状態に入った。


「ルーシュ!サーニャ!お前らは援護に回れ!俺とバルビダとザウリスで詰める!」


「了解!」


意思疎通が出来ていた、ギルドを立ち上げてもいいレベルだ。気が付くとバルビダが飛ばされていた、攻撃をしてきたのを見えなかった、いや正確に言うと"見れなかった"。


「速さだけだと思っているな?俺の場合は速さと幻術を合わせて使っている。」


先ほどの見えなかった攻撃は幻術のせいであった、あの攻撃を食らうとまずいと判断し、盾を張った。


「魔法の盾<マジックシールド>」


「甘いな!小僧!戦技:盾破り」


盾を一瞬で砕かれ、自分も吹き飛ばされた。スールーと似た戦技を持っていると判断を出来なかった。


「上位魔法:氷の槍<フロストランス>」


宝石級の魔法は相手に目がけ飛んで行ったが、全て壊されてしまった。


「これで終わりか?」


「いやいや、まだまだだよ。これもほんと一握りさ。」


宝石級が言った時、ルーシュが魔法を唱えていた。


「上位魔法:龍の息吹<ドラゴンブレス>」


1000℃は超えるであろう広範囲魔法だが、ことごとく避けられてしまった。


「避けやすい魔法だな!」


リーダーの投げたナイフがルーシュの腹部に直撃した。


「自己紹介がまだだな、俺の名前はルーツだ。盗賊だが色々な技を習得している、言わばオールマイティーだな。」


「こいつっ、中々やるね」


ルーシュは回復しながら言った。


「ああ、相当手慣れだ。」


「こんなんでバテてもらっては困るぞ」


ルーツが構えた。


「俺の投げた投げナイフは防御魔法を貫通する特性を持っている、お前らの防御魔法はほぼ無意味だ!」


そう言い放ち、更に投げナイフを投げた。


「そうはさせん」


そう言うと宝石級が皆の前に立った


「魔法:武器生成」


槍を出し、投げナイフを全て弾いた。激しい攻防戦は凄まじい光景になっていた、全てを弾き返し後ろに一回も攻撃を通さずに弾き返したのだ。


「お前が面倒なのはよく分かった、これで終わらせてやる。」


「上位魔法:重力操作」ルーツがひざまづいた。


「ぐおお…」


「上位魔法:氷の槍<フロストスピア>」


今度は上からではなく、ルーツの下に呪文を唱え、ルーツに直撃させた。


「宝石級は多彩な才能の持ち主が集まるんだ、舐めるなよ雑魚が」


全てを終わらせてしまった、呆気なく。


「バルビダ、こいつを縛って組合に持ち帰るぞ」


「おう。皆よく頑張った!」


この五人で盗賊団を壊滅させたのだ。


ルーシュの怪我を治し帰る途中、ルーツが叫び出した。


「なんでお前が!止めろ!殺すな!」


皆がルーツの方に目を向けていた。次の瞬間、ルーツの首が飛んでいたのだ。


「これだから盗賊団は雑魚ばかりなのです。」


前を見るとそこには美形の男性がいた。


「私の名前はアルフィーネ・アンダーソン、そこの雑魚を仕留めに来た者です。」


ニッコリと笑いお辞儀をしながら続けて話した。


「本来なら貴方達も殺す所ですが、命令ではルーツだけを殺せと命じられましたので、私はこれで」


アルフィーネが転移しようとした瞬間、俺は切りかかっていた。攻撃を当てた、と思っていたがそこには糸のような何がが俺の剣をガードしていた。


「おや、私の糸はそんなやわな攻撃じゃ切れませんよ?」


そう言い糸を束ね、剣を持ち自分ごと投げ飛ばした。


「がはっ…」


地面に叩きつけられ、骨が折れた音が聞こえた。


「私は人形使いですが、人形を使わなくとも勝てそうですね」


ニッコリとし、転移していった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ