↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
閲覧禁止フォルダ  作者: 影野 紡


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/14

第六話 凍結トンネル

真夜中の高速道路。

バイクに行く手を遮られ、前に進めない。


前方にはトンネル。

――このまま進むのは危険だ。


そう思っていると、バイクがトンネルへ突っ込んだ。


次の瞬間、みるみる凍っていく。


慌てて急ブレーキを踏んだ。

車を降り、恐る恐る近づく。


落ちていた枝を拾い、トンネルに放り投げた。


――パキン。


一瞬で凍りついた。


「なんだ……このトンネルは……」


ここは高速道路。後戻りはできない。

いや、このまま進むこともできない。


違反なんかどうでもいい。命の方が大事だ。


ハンドルを切り、無理やりUターンする。


元の道を走り出した、その時だった。


「わー、どうなってるんだー!」


フロントガラスの向こうに、あのバイクが突然あらわれた。


さっきと同じ距離。

同じ位置。

そして同じように、俺を煽る。


前を見る。


――トンネル。


バイクが突っ込む。

凍る。


「嘘だろ……なんであそこにいるんだ……!」


逃げられない恐怖に、体が凍りついた。


車を降り、バイクへと近づく。

震える手でナンバーを見る。


――見覚えがある。


「これは……俺のバイク!」


その瞬間、景色が歪んだ。


*


「これは……バイクも遺体も形を留めていませんね」


検視官が言った。


「スピードの出し過ぎで、トンネルの壁に打ち当たっています」


現場には、冷たい空気だけが残っている。


少し離れた場所で、ひとりの男が立っていた。


――真夜中の高速道路。

バイクに行く手を遮られ、前に進めない。


前方にはトンネル。


ナビが無機質に告げる。


「まもなく、凍結トンネルです」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。