25、相対的な生き方とは?
どーも、こんばんは。矢暮どぇーす。
堅っ苦しいことを書くのは不本意なんですが、物事をたとえ話で書くよりも、直球で投げかける方が今の時代には合っているような気がするから、こんなことを書いています。
結構僕のコミュニケーション術は王道で、伝えたい物事があったなら、
「何に例えると共感してくれるだろうか?」
ということを想像し、その個人の趣味趣向を察知しながらその物事の本質を伝えようとする。と、そんなやり方が主だったものです。
そんでもって。
当たり前だけど、伝えたい内容によって声質を変えたり、表情を変えたり、言葉のテンポや行間も変えたりなんだりもしています。
なんでそんなことをするようになったのかと言うと、それが昔から(※子供の頃から)の僕の役割だったからです。
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話の枕で、なんでこんなことを書いたのかと言うと、前回に、
【相対的な自分の位置を知ることが大事】
だと書いたから、その続きとでもいいますか。
どうしても人は、【相対的】というと善悪とか天地とか白黒とかの【二分法】的な想像をしてしまうと思うんですが、実はそういうことを言いたいのではなくて、
【その物語で言うならば、自分の役は何なのか?】
というふうに捉えて欲しかったんです。
どうしても二分法的な解釈をしてしまうと、犯罪者と警察だとかに限定してしまって考えを狭めてしまいがちなんですが、もし警察が犯罪者を追い詰める物語を想像したとしても、そこに登場する人物群は警察と犯罪者だけでは成立しませんよね。
無論、エンタメとして単純化して見せるならば、ルパン三世VS銭形警部みたいなシチュエーションであった方が視聴者は解かり易いと思います。しかし、現実はそれ程単純ではなく数限りない因果関係によって成り立っているものです。
その中でも僕は昔から、
【見えない所で大きな役割を担っている】
という人物にシビれてしまうんですね。
そういう意味で、【術】というのは目に見えない武器であると思うんです。
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僕ね、本来の性格的には人に無闇に頭を下げるなんて出来ない性格なんです。
でも、社会に出て働くとそうもいかないことはみなさんもご存じの通りなんです。
そこで、僕は中学生の時に見た、【機動戦士Zガンダム】の登場人物であるクワトロ・バジーナの物語終盤のシーンをふとその頃思い出したんです。
そのシーンとは。
反地球連邦組織エゥーゴが、未知の戦力を持つアクシズ軍と結託し、エリート軍閥のティターンズを共同で叩こうとしたとき、アクシズの事実上の頭領であるハマーン・カーンはクワトロ・バジーナに対してこう言いました。
「お前はものの頼み方を知らんようだな」
その高慢なハマーンの態度に、エゥーゴの一同は腹に煮えくり返るものを覚えましたが、クワトロはそれを制し、
(これで済むなら安いものだ……)
と内心落ち着かせながら、
「ハマーン。よろしく頼む」
と言っていみじくも頭を下げてその場を凌ぐのです。
そのシーンは、少年期の僕にとって色々な意味で大きなものでありました。
それについて細々と説明したいところですが、なんか無粋な感じがして省略いたしますが、まあなんちゅうか本中華、そんな感じの記憶が、プライドの高い性格の人間にとって必要な【術】であるのも間違いないわけなんですね。
【その場面は、何を手段とし、何を得るためのものなのか?】
それが解かっている人間じゃないと、その行動は出来ないものなんです。
ただ感情に任せてしまうもの妥当ではないし、だからと言って決まり事や命令に従順なだけでも人間としてどうかというところ。
ならば、自分が自らの意志をもってこの場面の決着をつける、という意味で自律的な考えの落としどころなんです。
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昨今、謝るということについての何たるかがあやふやになってきてしまいました。
それは、どこかの国のように、
「謝らせれば金がせびれる」
的な考えの人が増えたからだという事もあります。が、本当にマクロな意味での謝り方を知らないからだという事も一つの要因であると思います。
有名な論語の一節に、
【子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず】
というのがありますが、この中で、
【五十にして天命を知る】
という一文に注目してみましょう。
この一文の意味をネットなどで検索すると、
【五十才には天から与えられた使命を知り】
というように解釈されていますが、この解釈だといかにも宗教的でふわふわしすぎていると感じます。
それで僕的には、
【五十才ぐらいになると、人間的に生物的にそして社会を一つの物語だと見れば、俺の役ってこれかも知れんということが分かってきた】
ぐらいの砕けた解釈であった方がグッとくるんですね。
相対的である。ということは、全体的な流れの中の役割であるという意味で僕は書いています。
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それにしても、俺も最近年齢を感じるんですよね。




