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プロローグ
交通整理を終え、参道を通り、本殿に向かうと、子供たちの群れとすれ違った。口々に大声で喋り、言葉ではなく雑音にしか聞こえない。特設舞台を見るとすでに役者は捌けている、神楽は終わったようだ。今年の神楽は地元出身の学者が演じると聞いていたので、少し見てみたかったが残念だ。
舞台の前に用意されたパイプ椅子を並べた客席では、見慣れた村の五人の子供がいた。
まだ悪さはしてないようだ。彼らは丸く集まって何かを話している。そこに白い子供が一つ加わった。子供たちはそれが合図だったように輪は解かれ、弾けて飛び散るように走り出した。六人の子供は笑いながら私の横をすり抜け、赤い提灯の下、祭りの群衆の中に溶け込んでいった。




