剣士と魔導師
動画への道、動画への道、動画への道、動画への道。
始まり、始まる、遂に、僕は、スマホで動画を撮るぜー。
準備運動の、スマホで写真を撮るのは、クリアーして来た。
何百とは、言わないが、約三桁のスマホでの写真撮りの、
おかげで、今は自信がある。
後は、ヒナの様子を伺いながら、スマホチャンスが、来た
ら、ここだ、ここしかない、瞬間が来たら、アヤに頼も
う。
僕の許容範囲の、料理で言う所の、目玉焼きのレベルだと
信じて進む。
スマホチャンスまでは、ゆっくり進んで、慎重にだ。
スマホチャンスは、・・・・来るかー、・・・・来る。
そして、三人は、何も、起こらないまま、部屋巡りは、終
わりを見せ、奥の部屋、ミルクティーに戻って来た。
目玉焼きレベル、目玉焼きレベル、目玉焼きレベル。
スマホチャンスが、分からない。
いつが、スマホチャンスなのか。
ヒナは、アヤと話ししている。
今なのか、スマホチャンスは、それとも、・・・・邪魔扱
いされるのか、分からない。
クウーーーーーーーーーーーーー、誰か、教えて来れない
か。
クウーーーーーーーーーーーーー、僕は、どうしたらいい
んだ。
二人が仲良いー、仲良くなったのは、いい事だが。
・・・・・・・・女の子達って、こんなに話をするのか。
僕には、話に入って行けない。
・・・・普通に慣れない、普通って、何だろう。
僕は、待つしか無いのか。
・・・・今は、スマホチャンスじゃない。
絶対違う、違う気がする。
今、二人は、スマホで写真を撮っていない。
ただ、時々、笑ったり、うなずいたり、見つめ合ったりし
ている。
ただの、会話なんだけど、ちょっと長い、長いよー。
んー、んー、んー、んー、ヨシッ。
「ヒナ、アヤ、こっちに来て、隠れた空を見ないー」
テトは二人を、かやぶきのベットへ誘う。
「アーーーーアー、アーーーーアー、アーーーーアー」
二人は、手のいる方を向かず、声だけで反応している。
アレッーーーーーー、反応が、声だけか。
今は、スマホチャンスー、には届かないな。
もう一回、もう一回、呼んで見ようー。
「ヒナ、アヤ、こっちに来てさー」
テトは、身振り手振りで、少し強く呼ぶ。
「アッハッハッハ、アッハッハッハ、アッハッハッハ」
二人は、二人だけの会話で笑っている。
オウーーーーーーーーーーーー、行ける、行ける。
二人は、笑っている。
ジャッジャジャジャーーーーン。
キターーーーーーキタ、キタ、スマホチャンスーーーーー
ー。
テトは、腰サヤに手を置き、剣でイメージをして下から上
へと振り切る。
「ヒナさ、僕、アヤに用があるんだけどースマ」
「ハイッーーーー、ハイッーーーー」
ヒナが、テトの声を塞いでいる。
「ちょっと、テトーーーー、今、アヤちゃんと話してるん
だから邪魔しないで」
ヒナは、少し大きな声で、テトに言う。
アレーーーーーーーーーーーー、ヒナが怒っている。
・・・・ウソだーーーーーー、だって、あんな大声で笑っ
ていたのにー。
チッ、違うのかー、スマホチャンスは、・・・・この瞬間
じゃなかった。
ヒナの顔を見るが、アヤの方を見て笑っている。
んー、んー、んー、んー、アヤに、聞いてみようー。
「アヤーーーー、あのさ、ちょっと頼みたい事が、あるん
だけどー」
テトは、ヒナを気にせず、アヤに頼んでいる。
「テトー、今じゃなきゃダメーーーー、後にしていい」
アヤは、やんわりと答える。
そうか、そうか、アヤもダメか、・・・・でも、怒っては
いないな。
アヤは、こっち見て、頬っぺたを膨らましている。
ダメかーーーーーーーーーーーー。
スマホチャンスは、・・・・まだ早いのか。
・・・・この手があった。
ヒナー、スマホ借りるよー。
テトはスマホで、写真を撮っている。
この部屋、ミルクティーをイメージして、部屋のかやぶき
の柱や天井、ベットと、あちこちを撮る。
一人では・・・・そうか、スマホを頭の上から撮って、ヨ
ーシ、写っている。
・・・・クウッーーーー、一人だけの写真かー。
後どこを撮ろう、・・・・二人のアドバイスが欲しいな
ー。
「ヒナー、アヤー、どこ撮ったらイイかな」
テトは二人にアドバイスを聞く。
「アーーーーアー、アーーーーアー、アーーーーアー」
二人は、声だけの反応しかしない。
ダメだーーーーーーーーーーーーーーー。
でも、テトは諦めなかった。
ヨシッ、会話してる二人を撮ろうーーーー。
二人が笑った、今だ。
二人が、怒った、今だ。
二人が、泣いた、今だ。
二人が、横向いた、今だ。
二人が、上向いた、今だ。
二人が、下向いた、今だ。
二人が、歩いた、今だ。
二人が、立ち止まった、今だ。
二人が、歩いた、今だ。
二人が、横に来た、今だ。
二人が、前に来たーーーーーーーーー。
「テトーーーーーーーーーー、分かったよ」
ヒナが言う。
「テトーーーー、お待たせーーーーーーーーー」
アヤが言う。
キタ、キタ、キタ、キターーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー。
ス・マ・ホ・チャ・ン・スーーーーーーーーーーーーー。
テトは、腰サヤに手を置き、剣でイメージして下から上に
振り切る。
下から上に振り切る。
下から上に振り切る。
下から上に振り切る。
下から上に振り切る。
スマホチャンスーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーー。




