にじゅうに ょぅι゛ょ と しっぽ
「ふん、間抜け共が…見つかるわけがないのにな」
捜索隊や囮部隊から、物理的な距離で言えば本当にすぐ近くにいるはずのミルファの声が響く部屋。
しかし捜索隊の近くにミルファの姿はない。
ではどこにいるのか…見渡す限りの左右にいない、そして空になどいるはずがない、ではどこか…そう…下、つまり地下にいたのだった。
囮となったシャルは、ミルファが更なる生贄を求めていたこと、さらに周りに兵士等がいなかったから…というよりそもそもが、ミルファ側から接触をしている。
サラは魔力を波のように打ち出し、その存在を感知する索敵魔法という特殊な技能を持っていたことから自力で辿り着いたのだ。
なんだかんだと言われても、実力・技能的に見てもサラは優秀だったのだ。
そんな彼女達が今居るこの地下の一室、それは地下遺跡の跡地だった。
ミルファ自身、偶然見つけたものだったが、今だ未発見扱いのそれは隠れ家としては最適だった。
遺跡内部は内部設置の魔導具のおかげで清潔にたもたれており、またおそらくアーティファクトと思われる、外部の状況が遺跡内部でも見ることができる機能もついていた。
「ん?ガキがいやがるな…ちッなめやがって!」
ミルファの言葉に、意識が飛びかけていたサラが反応する。
「ッッ!?サクr…ッッッ!」
「んん?なんだお前のつれか?」
「いいえ、違いますわ!(いけない…サクラさんを巻き込むわけには…ッ!)」
「本当のことを言えよ? なんだったらお前の体にきいてやろうか…?」
そう言いながらミルファは、自身の巨大な尻尾を振り上げて、サラに叩きつけた。
ボフゥッ!
「あ…あがが…」
巨大な尻尾に押しつぶされ、サラは苦…悶…?の表情を浮かべた。
シュッ… モフッ… ファサァ…
「ま、負けない…尻尾なんかには絶対に負けないッ!」
友を売るわけにはいかないという心と、圧倒的な快楽におぼれてしまいたいという心、今サラの心の中では天使と悪魔が戦っていた。
スリスリッ!
「どうしたどうした、背中がのけぞっているぞ? んん? 本当のことを言えばもっとこすってやるぞ…?」
その言葉を聴いた瞬間、サラの中の悪魔が、天使に対して一撃必殺のジャーマンスープレックスを決めた。
「言いましゅううう! そうです! 私の大切な友人でしゅうう!」
「ふはは! ついに人としてまで落ちたな! お前は友を売るまで落ちたんだよ! 畜生以下だってうおおおおおい!ちょ!舐めるな!尻尾を舐めるな! おい馬鹿やめろ!」
…
……
………
…………
……………
………………
「くそっ! 涎まみれじゃねえか…」
モフ疲れて眠ってしまったサラをベッドまで運び、自身は遺跡についていた水場で水浴びをして汚れを落としていた。
「まあいい…あいつの目の前で、大切な友とやらを堕としてやる……愛なんて幻想なんだよッ!」
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「んにゅー……みつからないね…」
「そうねぇ…まったくサラってば…さくらをこんなに心配させて…戻ったら覚えてなさい……ッッッ!?」
ウェルザンディは目を見開いて、まずは即座に横に愛しの幼女がいるかどうかを確認し、そしてそこからはじめて周囲を見渡した。
自分達が今まで居た森の中から一転、石に囲まれた空間へといきなり転移していたからだ。
「さくら、ジットしててね…」
「う、うん……」
「まあそう警戒するなよ、別に獲って喰おうってわけじゃあねえよ…今はなぁ」
「ッ!?
貴方は!」
「おおっと! まずはその待機状態の魔法を解いてもらおうか」
「クッ…わかったわ…さくら…大丈夫よ…安心して、お姉ちゃんが絶対に守るからね…!」
ぎゅっと抱き寄せるウェルンザディであったが、先ほどから一言も発しない幼女に対して訝しげに見つめた。
愛しの幼女は、何かにとり憑かれたかのごとく、ただただ一点を見つめていた。
ウェルザンディが幼女の視線の先を見つめると、そこにはベットの上に腰掛ける巨大な尻尾を持った獣人と、その背後に裸で横たわる……サラの姿があった。
「サラッ…! あんた…サラになんてことを…! この下衆め!」
「おっと誤解するな、俺"から"は何もしちゃあいねえ…全部あいつが自ら望んできたことだぜ?」
「むにゃむにゃ…ううん…もっとモフモフゥ…」
「「………」」
「どんだけ緊張感ねえんだ! 起きろゴラア!」
「ハッ!?…ってサクラさん!?ウェルザンディまで!」
涎をたらして目やにがついたそれは、どう見ても寝起きだった。
宿屋で過ごしていた時よりもリラックスしているんじゃないかと、ウェルザンディは内心冷めた目で友人を見つめていた。
「サラ…一応、助けにきたわ…」
「!? 危ないわ、逃げて!」
「おいおい、どの口がそれを言うんだよ。
ウェルザンディさんとやらよ、言ってやろうか?こいつはな、てめえらを売りやがったんだよ」
「やめて!」
「………どういうことなの」
サラはイヤイヤと首を振り、耳を塞いで泣き始めてしまった。
「俺もな、ガキをいたぶるのは趣味じゃねえんだ。
だから手前らを見つけたときはムカツキはしたが、それだけだ。
こいつが手前らの友人でなかったのならな!
こいつは…手前の情報を全部喋ってくれたぜ? 魔法のことも、精霊の加護のこともな。
だから俺はあらかじめ手前の魔法に警戒できたってわけだ。
そして、手前らを招待した遺跡のアーティファクト使ったときも、こいつの魔法で座標指定させてもらったわけだ!
俺が脅したと思うだろ? クハハ! 違うぜ?
こいつは欲望に負けたんだ、大切な友情よりも、ただ一時の快楽のほうが大切だったんだよ!」
「ふーん…そうなんだ…… サ ラ 、 本 当 ? 」
カチカチカチカチカチカチ…
歯と歯で激しく打ちあう音が室内に響く。
サラは必死に目をそらして、膝を抱えて震える身体を抱きしめていた。
しかしサラがどれだけ視線をはずしても、ウェルザンディの瞳から逃げれている気がしなかった。
少しだけ見開かれ、しかしソコに光は無く、深淵のような瞳。
脅しているはずのミルファでさえ、言葉を発するのをためらうほどの空気。
自分を売る売らないなど問題ではない、問題は、 "幼女に危険が及ぶ行動をとった可能性がある" ということ。
「 ね え 、 サ ラ ? 」
今はまだ、あくまで可能性の段階だ、しかしここで選択を誤れば、おそらく自分は終わるだろう。
頭の中がぐちゃぐちゃで、何も考えられないような状況にあるサラでも、それだけははっきりと理解できていた。
実際は数秒であろう、しかしこの場にいるサラとミルファにとっては永遠ともいえるほどの長い長い時間であった。
そして…
その沈黙に耐えられなかったのは、サラではなくミルファだった。
「うるせえぞ! こ、こここは俺の場所だ! 手前等で勝手に話してんじゃねえ!
そこのエルフも偉そうなこと言ってんじゃねえ! てめえもすぐにそこの友人と一緒にしてやる!
偉そうなこといっても所詮皆、俺に跪くことになるんだよ!!」
一閃、まさにその言葉が相応しい。
獣人であるミルファの動きは素早く、一瞬でウェルザンディとの距離を詰め、そしてウェルザンディに対して巨大な尻尾を叩きつけた。
「ウェルザンディーーッ!?」
なおその頃幼女は、目の前に現れてからというもの、その圧倒的もっふもっふしてそうな尻尾にずうううっと目を奪われて、フリーズしていた。
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■ 基本情報
名前 サクラ・ヤマト (ふりーずちゅう)
性別 女
種族 ょぅι゛ょ
年齢 10歳
職業 はんたぁ(Fらんく)
■ ステータス
レベル ひくい?
HP あんまり…
MP あんまり?
筋力 ぜんぜん…
速力 あんまり
魔力 さあ?
精神 ふつう
運 らっきーかも?
■ 装備品
頭 無し
首 無し
胴 ワンピース(白)
腰 〃
腕 ミサンガ
脚 無し
靴 サンダル(白)
たからもの
うさたん人形(白、無限容量)
こはく(花いり)
■ スキル
□通常スキル
ぽかぽかあたっく♪
うまのりあたっく♪
あっちいけえっ!
錬金術 レベル3
□固有スキル
絶対幼女
最強笑顔
超幸運
純粋無垢
真実の瞳
幼児化(思考能力低下、身体能力低下)
?????
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