吸血鬼のお姉さまに血を吸われたいヤンデレ少女(1300字)
あ! お姉さま! お目覚めですか?
はい♪ お食事の用意なら、ちゃんとできてますよ♪
隣の部屋に、若い男を一人寝かせておきました♪
あんまりインスタント食品とかを食べない健康的な食生活をしていたそうなので、きっとお姉さま好みの美味しい血のはずですよ♪
睡眠薬を飲ませておいたので、しばらくは起きることもないと思います。
……あの、それで……お姉さま。
もう、しばらく『して』頂けてないので、……もしよろしければなんですけどぉ……。
あ、ごめんなさい! ごめんなさい! 許してくださいぃぃ……。
違うんです、私なんかがお姉さまに指図だなんて、そんなつもりはなくて。
ほんとごめんなさい。
もうこんなこと言わないから。ワガママ言わないから捨てないで下さいぃ……。
お姉さまの、そばにいさせて下さいぃ……。
あ、ありがとうございます。これからはちゃんと身の程をわきまえて、もうあんなワガママ絶対に言いません!
え? ……い、いいんですか?
私の血を吸ってくれるんですか? 本当にいいんですか?
あぁ、お姉さまはほんとに優しくて……大好きです……お姉さま……♡
はい、首筋から、どうぞ吸ってください♡
(うめき声と吐息)
……ん、ん……あ……。はぁ……。
はい……、いたい……です……。
痛いのが、………とっても、……いいです……。
だいじょうぶです……心配してくださって……ありがとうございます。
はい……、そうです……。優しくより……、今みたいに……痛くしてもらうほうが…………好き……です。
噛まれてるところが、痛くて、熱くて、……この瞬間だけ、……生きてるいるって実感が……できるんです。
お姉さま、いつも本当にすみません。
お姉さまは、本当は私みたいな女の血なんて吸いたくないんですよね。
え? そ、そんな私なんか、お姉さまのお役に全然立ててませんよ。
人間の男をお姉さまに用意するぐらいしか、私にはできないのに。
ありがとうございます。そんな風に言って頂いて。
私なんかには、もったいないお言葉です。
お姉さまに出会うまでは、人間の男にモテても何も嬉しくなかったんですけど、この顔のおかげでお姉さまの役に立てて、本当に良かったです。
はい、もっと吸って欲しい……です。
……ん、……っぐ……あっ……。
もっと。もっと吸ってください。
私とっても幸せです。
このままお姉さまに血を全部吸ってもらって、消えることができたら、もっと幸せなのに……。
(吸血が終わって、吸血鬼が離れる。少女は残念そうな声で)
あ……、お姉さま、ありがとうございました。たくさん吸って頂いて。
(少女へと顔を近づける吸血鬼)
え? お姉さま。どうかされました? あのお顔がすごく近くに……。
(キス音)
……ちゅ。
お、お姉さま。私なんかに何を!?
けいやく……ですか?
これからもずっと生きる……こと?
(涙声で)
……はい。ありがとう、ございます。もう消えたいなんて言いません。
お姉さまのために生きて、人間の男をいっぱい用意しますね。
お姉さま♪ これからもずっと、よろしくお願いします♪




