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本当の脅威

俺はただひたすら触手を放つ。そして〘ナニカ〙達に穴が開く。だが多少ダメージが入っただけですぐ治る。


どうやらこいつらは魔力の塊のような感じらしい。厳密には違うだろうが・・・


そしてこいつらには恐らくスキルがない。


魔法をぶっ放したり穴が空いた体を即再生したりはしてるがHPが回復したり、奇妙な能力などは使ってきていない・・・と信じたい。


だが俺の方も限界が来ている。


今のところ触手の継続戦闘能力の高さでどうにかなってはいるがこいつらも俺の動きを見切り始めている。っていうかほとんど見切られている。かなりキツイ。


そして神というだけあって反射は効かなかった。


それでも負けられない。負ければ凛達が危険に晒される。


負けられない、いや、負けない!


「『限界突破』あああああああ!」


全ステータス3倍、多少俺が不利だった戦況がひっくり返る。


何故かこの限界突破のスキル。触手の数すら3倍になるらしい。つまり今の俺の触手の数は102本。〘ナニカ〙一人につき10本以上使える。


そして1人の〘ナニカ〙の再生がとまった。魔力のようなものを使い切ったようだ。


起き上がろうとする〘ナニカ〙に俺は10本ほどの触手を突き刺し、動きを止める。他の〘ナニカ〙が襲い掛かってくるが何本かの触手を盾のように使い、やり過ごしながら動きを止めた瀕死の〘ナニカ〙に30本ほどまとめ、様々な属性の魔法を付与した触手を放ち、動きを止めていた触手ごと叩き潰す。


その直後、そいつが強烈な光を放ち、その直後にはそいつから半径1mほどの光の柱が天に向かって伸びていた。


死んだ・・・のか?


それは1秒ほどで消えたがその間俺はその光景に目を奪われていた、否、奪われてしまっていた。


その1秒で、残り8人の〘ナニカ〙が魔法の構築を終え、俺に魔法を放っていた。俺は回避することも出来ずに拘束された。


限界突破し、3倍になった俺のステータスでもびくともしない。いや、多少歪むが解けそうにない。


まだだ、まだ、足りない!


【限界突破のレベルが10になりました】


限界突破はレベルが存在するものの効果は変わらない。だが、限界突破には、まだ、上がある。


【天元突破を習得しました】


天元突破、全ステータス10倍、1分という短い時間、その時間が終われば全ステータスが一時的に2分の1になるという物だが、




こいつらを殺すには、十分すぎる。




俺は拘束を一瞬で砕き、ゆっくり動く〘ナニカ〙達に触手を大量に放つ。その数全部で340本。一人あたり40本ほどだ。


触手が〘ナニカ〙達を蹂躙する。切り裂き、貫き、叩き潰す。防御を捨ててかかってくる奴もいるが、圧倒的なステータスで攻撃を防ぎ、反撃する。


30秒程すると、1人が光の柱となって消えていった。そしてそこから1人1人消え、1分が立つ頃には、最後の1人が消えていった。


―――勝った


―――勝った!


―――神9人相手に!勝った!


これで凛達が危険にされらされることもない!


周りを見渡す。迷宮の60階層だったそこは巨大なただの空洞になっていた。迷宮の機能か何かで結構なスピードで修復されているようだ。


周りには多少戦いの流れ弾的なのに当たったのかは知らないが魔物だった肉塊が落ちているところもある。


とりあえず、少し休憩したらさっさと転移して帰ろう。











「ほう、下級神9体相手に勝利するか、見事だ」




―――は?


何だ、こいつは?


こいつ一人しかいない、だがその威圧感はさっきの〘ナニカ〙達を上回る、いや、それが霞んで見える。


マジでこいつには勝てない、今は全ステータスが2分の1になってはいるが元の状態でも、否、天元突破を使っている状態でも刃が立つかどうかわからない。


どうする?逃げるか?いや、こいつから逃げられるビジョンが見えない、転移で逃げても追いかけられる。最悪凛達の方に行く。

戦う?無理だ、時間稼ぎすら不可能だ。

じゃあどうする?誰かに助けてもらう?絶対に無理だ。まずこいつに敵うやつなんざもう神しかいないだろう。いや、こいつも神なんだっけか?さっきの〘ナニカ〙達も神だっけ?ハッ、無理じゃねぇか。


俺はさっき、〘ナニカ〙達をこの世界に来てから初めての脅威だと感じた。


最初に迷宮の10階層に行った時も多少ヤバイと思ったが結果を見れば余裕だった。


だからそう思った、だがそんなのは脅威じゃなかった。


これが、本当の脅威だったんだな・・・









『おう、随分と情けねぇじゃねぇか、この魔神様が助けてやろうか?』




・・・今度は、何だ?

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