脅威
そして5日が過ぎた。勇者達はかなり成長し、強くなった。
俺のところの魔道士達は全員が無詠唱を使えるようになり、魔法の威力が2倍近くなっている。
凛の件はもう慣れたというか・・・まぁ普通に接している。それでもたまに襲おうとしてくるから怖い。そして3回襲われた内1回は搾り取られているから更に怖い。
それでも普通に接することができる俺凄い!
・・・まぁそんな感じで色々あった。
今は迷宮の60階層のボス部屋。結構ボスは強いが俺とアレスの支援があればなんの問題もない。っていうかこいつらだけでも多分油断しなければ問題ない。
「よっしゃああああああ!ボス討伐完了!」
「「「おおおおおおおおおおおお!」」」
一人の勇者がそう叫び、勇者達がそれに答えるように叫ぶ。あいつはテンプレ勇者くんとは違う意味で仲間をまとめている。ムードメーカーって言うのかな?
まぁボスを討伐できたようだしさっさと転移で帰るか。
「よし、お疲れ!お前らも疲れてるだろうしちょっと休憩したらさっさと帰るぞ!」
そして、俺は目の前の空間がねじ曲がっているのを見たがっているのを見た。
転移に似ている。
そして、そこから9人の〘ナニカ〙が出てきた。
こいつらは・・・強い!
〘ナニカ〙から出る魔力は、質も、量も、俺には多少劣っているもののそれとは別に妙な物を感じる。
そしてその内の一人が口を開く。
「こいつだな、強者は」
強者?俺が狙いなのか?
「あぁ、こいつさえいなくなれば問題はない」
やばい
「確かにあの方の言う通りだ。単体では我らに勝つこともできそうだが・・・世界の法則に縛られているこの状況では我らの相手は出来ないだろう」
やばいやばいやばい!
俺は勇者達とアレスに近づき、全員を転移で城の前まで強制的に飛ばした。こいつらの狙いはなぜか知らないが俺だ。なら俺から離れさせないとヤバイ。
「ほう、仲間を逃がすか、勇者も第二の標的だったのだが・・・まぁいい、貴様を殺してから殺すとしよう」
ステータス制限解除、手加減なし、幾つか魔法を使用、そしていくつかの称号によりステータスを強化。
「では、征くぞ」
これは・・・マジで殺らなきゃ・・・死ぬ!
右から2、正面1、左2、魔法を撃とうとしてるやつ5、やっべぇな・・・
「バーストッ!」
俺の周りから光の線が1人3本ずつ打ち出される。それに当たり、全員が怯むがあまりダメージはなさそうだ。
そして俺は思いっきりバックステップをし、〘ナニカ〙達から距離を取り、大量の触手の先端を尖らせ、『触手極限硬化』を使用してから〘ナニカ〙達に向かって触手を放つ。
そして触手は刺さったが体に複数の穴を開けられて尚〘ナニカ〙達はあまりダメージを受けていないようだった。
そしてその刺さっている部分を火属性魔法『エクスプロージョン』で爆破する。
そして爆発を受けた〘ナニカ〙達は・・・
「なるほど・・・どうやら世界の法則に縛られてはいないようだな、恐ろしいまでのスピードで相手に向かってゆく光か・・・どうやら想像以上に強いようだ」
それでも、〘ナニカ〙達はあまりダメージを受けてはいない。
「こっちが言いたい、お前らはなんなんだ・・・」
「我らは神だ・・・とだけ答えておく」
やっぱりか・・・
なんとなくわかってはいた。
「あの魔法は想像外だったが・・・知っていれば対処はできる」
あの魔法は光属性オリジナル魔法『トゥルーライトレーザー』、本当にこの世界の光属性魔法は何故か音速ほどのスピードしか無い。だがこの魔法は本当に光速で進む。その分魔力消費は高く、1発10000MPと俺でも撃ち過ぎたらヤバイ数値だ。
だがこれ以外にいい手はあまり無い。普通の魔法は避けられるし接近戦は分が悪い。
そんなことを考えているうちにまた〘ナニカ〙が迫ってくる。それに向かって触手を放ちながら魔法を撃つ。
だがそれらは躱されるか防がれるかする。そして1人が俺に近づいてきて俺の腕を黒い剣のようなもので切り落とす。俺はそいつを10本の触手で囲み、切り裂く。
「ぐあっ・・・」
結構効いている。魔法より物理のほうが有効そうだ。




