暇つぶしの裏で進む物語
これは淳哉が暇つぶしをしているときのことである。
―――伊藤隼人side―――
僕たちは淳哉さんに助けてもらった後王城に帰還した。
10階層のボスを瞬殺して僕たちを全滅させそうになった浅野くんは騎士団長さんに怒られ、クラスメイトからは批難された。
浅野くんは「そんなこと知らなかったんだ!」って言ってたけど騎士団長さんがボス部屋に入る前にしっかり言ってた。
浅野くんの幼馴染の野田香織さんは「あいつは自分の都合の悪いことは忘れちゃう事があるの」と言っていた。
今までクラスをまとめていた浅野くんはとてもクラスをまとめられる状態じゃないから野田さんが代わりにまとめてる。
因みに今回の迷宮探索でレベルは5くらい上がった。今回は全然連携を取れなかったからそこをなんとかすればあの魔物が大量に出てきた時も対処できたと思う。そこら辺をしっかりやらなきゃ駄目だね・・・
―――迷宮探索者ギルドマスターside―――
今一人の職員があることを報告しに来た。
内容はとある一人の人間が迷宮探索者登録し、その5分後位に到達階層が100階層に、つまりSSSランクになったということだ。
迷宮100階層、その領域に到達できているのは現在では1人もいない。80階層までなら10人ほどいるがその10人が全員で挑んでようやく80階層、ボスが異常に強かったらしい。
もしかしたらギルドカードが壊れたのかもしれない。
だがギルドを出てから5分後に迷宮に到達、つまりそいつは転移魔法を使えるということだ。宮廷魔道士ですら使える者が少ない転移魔法をだ。
そいつを呼び出し、質問をする必要がある。
まず100階層まで本当に到達しているかの確認をし、本当に100階層まで到達しているならば異世界から召喚された勇者達の訓練を依頼することになるだろうな・・・
―――???―――
淳哉や勇者がいる街からかなり遠くにあるとある森の中に10人の人影があった。その周りには大量の魔物の死骸がある。ここまで聞けば魔物を狩る冒険者だと思うだろう。
だがその死骸の中には竜のものもある。他にも竜には及ばないまでもかなり強い魔物の死骸がたくさんある。
そして10人には一切傷がついていない。そして武器を一切持っていない。
異常だ。
そしてその中のリーダーらしき者が口を開く。
「さぁ、行くぞ」




