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大した事のない非日常を持った我ら!  作者: TDW
一週間
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17/23

金曜日 ~誰だお前は~

考えさせて下さい



きっと文字にするとすんなりといく事なんだろう。

実際には、



「かか・・・かかかん・・・がえさせて・・・下さい・・・」



こんな感じに言ったたような気がする。

どっかの倍返しなるドラマの重役見たいに震えてた気もする。



「ふふふ、良い返事お待ちしてますね」



と、連絡先を交換した後、黒歴史が激写された写真をを回収し、帰宅した。




始まりの村でいきなり魚仁美(モンスター)に襲撃され、これからの流れに

不穏を感じつつ、対策と準備しようとして、いきなり各務唯(ラスボス)が現れた。


そんな2日間だったように思える。



登校し、教室に入ると同時に目が会った津崎のわざとらしくもヘタクソな

口笛を聞きつつ、とりあえず溜息だけが先行し、自分の席へとついた。



テンションが乗らない。

主に昨日の夜から。

良く考えてみれば、あの動画だって別段普通だったのではないかとさえ

思うほどに自分自身が冷め切っているのを感じる。



別に、エロスと叫んでる自分がいた所でなんだったというのだ。

そんな男子高校生ごまんといるだろう。

むしろエロスと叫ばない男子高校生の方が少ないのではないか、

いまここで仮に俺がいきなり立ちあがり「エロス!!」大声で叫び、絶賛授業中

である瞬間をぶったぎった所で、「あぁ、なんだエロスならしょうがないよな男だも

ん」そんな風にならないだろうか、ならないだろうな。



とにかくである、あのエロス動画だって、後ろからの写真だって良く考えれば

大した事は無かったのだ。

裏をかいたつもりで下校してた際に、各務唯の存在がいたからこそあのような

よくわからない流れになったのだろう。

となれば、考えさせてください。と保留に転じられたのは僥倖だったかもしれない。





さてさて、テンションが低いままでもやってられないので、テンションが上がる

事をしようじゃないかと思う。

何をするか、



友人と適当に談笑してみる


津崎健次郎とやりとしてみる


魚仁美に線でやりとりしてみる


各務唯に線でやりとりしてみる






[おはようございます。昨日はどうもでした]


2秒で返信がきた。


[なんのことよ!!私昨日はなにもしてないわよ!?]


数分後に、


[私の方こそいきなりで申し訳ありませんでした。この時間はお昼時間ですか?]


[はい。絶賛昼飯中です。唯さん達の学校も弁当なんですか?]


[なにこの3人部屋(ビックリ)流石の私も驚いたわ!!ちなみに私はあんパンよ!]


[私の学校は制服や授業が特殊とは言え普通に高校生の身分と変わらないもの

 ですから、普通に弁当持ち込みです。]


[シスターさん達が食べる弁当ってとっても気になりますね]


[そうですか?笑 結構普通ですよ、あ、写真送りますね]


[さっきからなんで私はスルーなの!!(怒]


写真が送られてくる。

そこには何名かのシスターが普通に談笑しながら、弁当を食べている写真だ。

いきなりだったのだろう、何名かは手で顔を隠している。


[シスターだから当たり前なんですが、女子高って感じですね!]


写真が送られてくる。


白い壁で囲まれ、人一人分しか入らないだろうスペースに手元のアンパン。












[なんか喋りなさいよ!!!私が終わらせたみたいじゃない!!泣]



[ユイユイが退出しました]



俺はそれこまで見届けた後、スマホをそっとロックした。


なんだろう、女子高生2人と線した所で対してテンションは上がりませんでした。




昼休みが終わりに近づいてきたので、教室へと戻ると、


「なんかさっき、お前を訪ねてすげークールでカッコイイ先輩きてたぞ」


と、級友の一人が話しかけてきた。


「クールでカッコイイ先輩・・・?」


俺の知っている唯一無二のイケメンは葉向さんなのだが、彼が学校に

来るなんて思えない。というか普通に無理だろう。

そして彼は、イケメンであるがクール系では無い。



「お前の名前普通に出してたし、津崎もなんか知り合いっぽかったし

 しかしこの学校にあんなカッコイイ人いたんだな」



俺の名前を知っていて、津崎も知っている先輩・・・?

クールでカッコイイ・・?一体誰だ。




「津崎、さっき俺を訪ねてきた先輩って・・・」



「あぁ、山田先輩きてたぞ。放課後生徒会室にこいってさ」



なるほど!その発想は無かった!





好都合である、俺も山田先輩には色々やって欲しい事があったのだ。

とりあえず、データを根こそぎ消してもらうとい用事が。



という訳で生徒会室の前まで来た俺は、とりあえずノックをし、反応を待った。


「どうぞ」


と、中から女の人の声がした。

この学校の生徒会長と副会長は女だったと記憶している。

どちらも先輩であり、面識や話をした事は無いが、恐らく中にいるのだろう。



「失礼します」



そこには3人の人間がおり、こちらを見ていた。



一人は、生徒会長と書かれた・・・・なんていうんだコレの名前、名前あるか

わからんが、三角の形をしたものに生徒会長と書いてある。

その席に一人の女子が座っている。

なかなかの美人さんである、きっとこの人モテるんだろうな。

そんな人並みに感じてしまうくらいには、顔は整っていた。


その両隣に、女と、男がそれぞれ座っている。

女の方は副会長なんだろうな、と言う事は男は書記・会計かなんかだろうか。



さてさて、山田先輩は何処だ。

人を呼び出しておいて自分は遅刻か?

というより、なぜここ生徒会室なのだろうか・・・・、

まさか今度はこの人達をけしかけ、よくわからない脅しをしてくる魂胆では!?

確かに先ほどからジロリジロリと視線を向けてきている。

あぁ、そうだった、俺も俺でこの人達見てるだけで何の用でこっちに来ているか

言っていないんだったな、



「すいません、山田先輩に呼ばれて来たんですが、山田先輩はまだ

 きていませんか?」



するとどうだろう。

あぁ、まだきてないですよ。

すこしまっててくださいね。


なんて言葉を引き出す事なく、こいつなにいってるんだろう?

そんな表情を目の前の生徒会長は作っていた。




「すまない深見、この後輩が先ほど話していた奴だ。

 仕事は今回の分人段落した事だし、ここを借りてもいいだろうか?」



めちゃくちゃ聞いた事のある声質だった。


深見と呼ばれた、生徒会長は、


「わかったわ、戸締りはまかせるわね。後で連絡頂戴」


と言って、副会長と退出してしまう。



残されたのは、キリっとした眼鏡の先輩と、俺のみ。





「ふむ・・・ようやく来たか我が眷属よ。いくばかりかの時間が許された。

 共にこれからの覇道についてゆるりと語ろうではないか」




眼鏡越しではあったが、右手で顔を隠し、キリっとキメる山田先輩がそこにいた。







いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。

誰ですか?誰ですか?

と、色々突っ込みどころはある。

だって、別人だ。別人にしか見えないのだ。



指抜き手袋は!?ベルトから伸びてたチェーンは!?

片眼を隠すように伸びに伸びた前髪は!?というか全体的に髪形が違ぇ!?

そのキリっとした眼鏡何処から持って来たんですか!?どうせ伊達でしょう

外して下さいよ!!




「これもまた、俺だ。この学校で生徒会書記(かりのすがた)をやらされている

 深見のやつがどうしてもというのでな、ああ見えて我の半神だ。無下にもできぬ」



はんしんって・・・何言ってんだこの人・・・やっぱり未来に生きてる人間は

よくわからな・・・・・、と思った所でちょっと引っかかった。

生徒会長はここを出る際に後で連絡頂戴と言って、帰って行った。

この連絡頂戴とは、戸締りしたら報告の連絡を頂戴ね、という意味であの時は

解釈したのだが、目の前の先輩は、彼女の事を我が”はんしん”だという。



・・・・・・・・・。



「すいません山田先輩、我がはんしんっていうのはもしかして、付き合っている

 とか、彼女さんだとかって意味じゃないですよね?いやいやわかってるんです

 よ、ありえないってすいませんやっぱり忘れてください」



「”彼女”・・・か、俗世ではそうとも言うらしいな」



いいきりやがったこの野郎



「そのような事はどうでも良い。本題に入ろうか、何故我々の軍門に下らぬのだ。

 貴様はその目に焼き付けたはずだ!我らの魔の奔流を!!知りたいとは

 思わぬか!?自分も欲しようとは思わぬのか!?」



「俺が欲してるのは、あなたのそのスマホに入ったデータです」


「それもまた我が力の一旦なのだ!」


「いえ、スマホの力です。文明の利器です」


「我が分身(スマホ)に宿りし記憶よっ・・・!!分裂せよっ!!!」


「おいそれマジやめろ。マジぶっ壊すぞ」


「我が二つ名、疾風の名おいて命じる!!我らが軍門に下れぇ!!」


「なんで左目だけ隠すんですか?ちゃんとこっち見て言って下さい!!」




「風よ・・・舞いあがれ」


指を鳴らしたと同時に、俺の下から風が吹いた。

髪は風の影響を受け、ふわっと上にむく。



「これが答え!!これが真理っ!!なぜわからぬ!なぜ理解しようとせぬ!

 貴様は・・・選ばれた存在の一人なのだと!!」


と、そこで、


電気を帯びた少女が主人公の方になっている物語。

その少女の能力がタイトル名として作り出されている曲が、山田先輩のスマホ

から流れた。


彼はポケットから出したコインを弾き、コインが高く放物線を描いた所でそれを

空中で掴み、電話に応じた。



今の行動に何の意味があったんだろう。

全く持って理解はできないが、とてつもなくこの表現は危険を帯びている。

そんな気がした。




「山田くん、まだ終わらないの?」


「もう少しで終わりそうだ。深見はもうそろそろ駅につく頃か?」


「・・・・・まだ校門前にいるわ」


「校門?あれから30分は経っているぞ、なにかトラブルか?」


「そうね、待ってあげてるという事をわかってくれない朴念仁と電話してる

 くらいのトラブルはあるわね」


「・・・・それは、すまない事をした。何処か一緒に寄って帰る。そんな風に使う

 君の時間を俺にくれはしないだろうか?」


「・・・・・・・・・わかった。それで許してあげる」 


「ああ、謝罪は会った時に目の前でしよう。君に許されるのは電話越しでは

 なく、目の前で。そうじゃないと俺が俺を許せないからな」


ピっと音がなり、通話はそこで終了する。







・・・・・・・・。


マイクの音量もっと下げとけやっ!!!!

次話 土日

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