38、都市ジギール
投稿が遅くなってしまい申し訳有りません、体調も大分回復して来たので投稿を再開したいと思います
万全では無いので週に2~3話のペースになると思います
なんのトラブルも無く順調に進み、ジギールの町が見えてくる
ランギールと違うのはジギール領に入り進むと、荒野というか緑が大分少ない
堅牢な作りの門を抜け町に入ると、そこにいる人々もランギールとは違うと感じる
これはなんというか、、
「豊かでは有りますが他のグランギール各所に比べると土地は痩せております」
と馬車に同乗する遣いが説明を始める
「そこでジギール侯爵様は、闘技場や賭博場などジギール領として運営なさり人と富を集めているのです、ですのでランギール領と比べると素行の悪い者も多少は」
成る程な、手っ取り早く人と金を集めるには効果的だ、治安の悪化はつきものだが
「興味が御有りなら後程ご案内致しますが?」
「そうだな、要件が済んだらそれも悪くないか」
と言いつつも必要性を感じてはいない、この地での人間の強さを計りかねて要るときなら、闘技場は見る価値もあったかも知れんが
そして馬車は街中を進みジギール城に到着をする
この城もランギールの物とは随分違い、城と言うより砦といった方が良いかも知れん
その飾り気の無い城内に入り、ジギールの元へ案内される
案内されたのは、応接室や執務室等ではなく、広大なスペースの倉庫であった
ジギール侯爵と数人の騎士に使用人がいる、こちらに気付くと皆片膝を付け礼をしている
「以前とは随分態度が違うな?」
「以前の非礼をお詫び致します、無知な我等を寛大な御心で御許し頂きたく」
「まぁ良い、薬品など用意したと聞いたが何が目的だ?」
「遣いに伝えた通り、ランギールだけで無く、我等ジギールもレオン様の役に立つ従順な犬であると知って頂きたいのです」
「随分殊勝な事だが、俺の国にはタダより高い物は無いと言う言葉があってな、回りくどいことは無しだ、要求が有るならいってみろ」
「誠、本心からなのですが望めるならば、このジギール領に対し御力を振るうこと無き用御願いしたく」
「たったそれだけの事か? こちらの邪魔をしない限りは手は出さんと約束しよう、しかし無差別に襲う悪魔か何かと俺達を勘違いしてるんじゃないのか?」
「滅相も御座いません、彼の戦場で拝見させて頂いた御力から我等は神の御力と信じて疑いませぬ」
「食えない爺さんだな」
『レオン様、また御自分を悪魔などと、その御力の一旦に触れた者ならば神と理解する事は当然なのです、御自分の御力ををですね、、』
ソフィアのお小言が始まってしまった、俺はジギールに目配せで先に進めろと伝える
「就きましては、御用意した品を確認して頂きたいと」
「そうだな、ソフィア以後気を付ける、先ずは品を確認しよう」
ジギールが騎士、使用人に指示し次々と目の前に品を並べて行く
薬品に食料など相当な数だ、薬品の効果の確認し受け取り、場所を応接室に移す
「それでジギール、欲しい情報がある、それが今回ここに来た理由でもある」
「魔物の情報でしょうかな? 既に此処に用意を」
「それとは別だ、このジギール領ないし南で遺跡、迷宮の類いで攻略不可能とされている物はないか?」
「幾つか有りますが、これとこれとこれなども」
「グランギールの文字は分からんのでな、その中で古いもの、規模が大きい物はどれだ?」
「それでしたらこの迷宮などは、試練の迷宮と言いジギール領でも最古の物になります」
「試練の迷宮か、、その詳細を頼む、それとその迷宮が無くなってもかまわんな?」
「勿論です、およそ300年前に発見された迷宮で当時探索したものが一人として戻らず、別名帰らぬの迷宮と言われ、直ぐに封印をし以後そのままですので」
「そうか、では明日その迷宮に立つ、詳細を頼む」
と詳細を聞く中、ノックがされ使用人が慌てた様子で入ってくるとジギールに耳打ちをしている
何かあったのか? と聞こうと口を開きかけたとき遠方より声が聞こえてくる
「ジギール侯爵に先の戦争の事で聞きたい事があるのだ! ユリアは、のらりくらりとかわしよる! ええい離さぬか!! 我は賢者リーリエじゃぞ!」
どこかで聞いたことの有る残念エルフの怒鳴り声だ
「失礼を、直ぐに追い返しますので」
「ジギール、ここに通してやってくれ」
「よろしいので?」
「ああ、丁度良い」
それから直ぐに残念エルフが案内され応接室に通されてくる
「ジギール侯爵よ! 先の戦争の詳細を聞きたいのだ!、、、お主達、、」
「久しぶりだな大賢者」
「と言うわけだリーリエ殿、儂から言える事は何も無い、お引き取り願おう」
ぐぬぬとリーリエが恨めしそうにこちらに顔を向け唸っている
「そんなに知りたいのか?」
「当然じゃ! 魔道具を利用し大規模魔法にて2万もの帝国兵を殲滅したなど有るわけがないわ!」
「良いだろう、明日俺達は迷宮へ行く、同行を許そう」
「誠か!?」
『レオン様?』
「但し一々説明などはしない、勝手に見て判断しろ、それと迷宮攻略でお前にも役にたってもらう、指示に従うというならの話だ、どうだ?」
「良いじゃろう、呑もう」
「では明日だ」こうして話は終わり、ジギール達との食事を済ませ、俺とソフィアは用意された部屋へと案内された
『レオン様、宜しいのですか?』
「ああ、不満か?」
『いえ、不満など有りませんが、あの様な者が役に立つとはとても』
「俺達は強いな?」
『サブデューの地より、レオン様に敵などいないかと』
「そうだ、此処までの経験からこの地に来ても俺達に敵はいない、では俺達が危機に陥るとしたらどんな敵だ?」
『、、、我々よりもステータスの高い者としか、、』
「それもあるだろうが、現状から判断するに可能性は低いな」
『では敵はいなのでは?』
「脅威となる敵は少ないだろう、だが同士討ちならどうだ?」
『私がレオン様に牙を向くとお思いなのですか?』
「思ってないとも、ただ幻術系、操作系などはどうだ?」
『我々にそのような物が効くとは』
「この地のスキルは分からんが基本的にはスキルの成否はステータス依存だ、効果があるとは思えんな、だがコピーならどうだ?」
『迷宮での罠でコピー系の物を警戒なされているのですか? 確かサブデューにもコピースキルを持つ魔物はいましたが、、』
「スキルだけコピーする雑魚だったが、劣化としてもステータスもコピーする魔物か罠があるとしたら充分な脅威になる」
『それがこれより行く迷宮にあると、、ですが、、』
「今回は過剰に警戒をしているのか?」
『はい』
試練という名称に管理者がわざわざ進めて来た事を考えると充分有り得る話だが、変に誤魔化しても不自然になるか、ソフィアに管理者の事を話しておくか
「実はな、、、」
『レオン様、何故今まで私に御話し頂けなかったのでしょうか?』
「話た通り相手は時を止めるか切り離す事が出来る、護衛としてのソフィアに過剰な警戒をさせてもな、すまなかったな」
うつむくソフィアにどうしたものかと思っていると
『レオン様、失礼致します』
そうソフィアは言うと俺に向けて手を突きき出すと、その手から神槍を出し、その槍は俺の胸を貫き止まる
「ソフィア!? お前、、!」
『落ち着いて下さいレオン様、後ろを』
俺が後ろを見ると、貫いた槍の穂先には光の珠が突き刺さっており、確認すると同時に光珠は砕けて消えて行く
ソフィアが神槍を消し膝を付き頭を下げる、俺の胸には穴が空くことも無く痛みも無い
「奴が俺に加護と称して渡してきた物だけを狙ったのか?」
『はい、御話しを伺い管理者なる者が監視している恐れもあるので』
「しかし何故神槍で光珠を砕けると?」
『御話で不自然な点が有りましたので、何故わざわざレオン様だけに話をしたのかと』
俺はNPCであるソフィアを除いて俺に配慮したと思っていたが、、
「続けろ」
『力を失いかけた者が、わざわざその力を使いレオン様だけと話ということは、私がいると不都合が有ると言う事かと』
確かにそうだ、、わざわざ力を使う必要は無い
「成る程、つまり俺では脅威にはならないが、ソフィアは脅威になりうるとしての隔離か」
『はい、神槍も神炎も敵を対象としてから放っております、ですので』
「奴が押し付けて来た物を対象にしたという訳か、確かに奴にミスリードされていたかも知れんな、しかし奴の能力を考えると対策がな」
『それにつきましては私に考えが有ります』
こうして管理者への対策、迷宮の攻略について話し合い、翌朝残念エルフのリーリエを伴い迷宮へと向かった




