1 やってやんよ
第二部開始です。
戦記だけどラブコメありです。
コメディがない時はバトルものです。
政治パートとかはなるべく読みやすくします。
崩れた天蓋。
割れた石畳。
兵が瓦礫を運び、負傷者を引き上げている。
煙がまだ街に残っていた。
黒都アトラエ。
崩落の被害は大きい。
兵も物資も足りていない。
伝令が駆け込む。
「赤、旧金領へ向け北上を開始しました」
それでも──赤は動いた。
⸻
黒耀城、作戦室。
「八千。将は一」
「これだけ!?」
「そうだ。アトラエの復興、警備、修復に回せる兵は少ない」
ヴァイレンが顔をしかめた。
レイゼンは視線を向ける。
「お前は絆の力を得て、強くなった」
淡々と。
「すでに南にいる兵と合流し」
「それをもって、納めてみせよ」
ヴァイレンは眉を吊り上げる。
「無茶だろ……」
沈黙。
レイゼンは、ただ見つめる。
何も言わない。
逃げ道も、助け舟もない。
沈黙。
レイゼンの顎が少しだけ上がる。
──できないのか。
そう言われた気がした。
ヴァイレンのこめかみが、ぴくりと跳ねる。
「……」
次の瞬間。
「やってやんよ!!」
怒気が爆ぜた。
「叩き潰せばいいんだろ!!」
レイゼンはわずかに頷く。
「それでいい」
煽り耐性ゼロ主人公。
無言で見つめられるだけでキレます。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
面白い、続きが気になると思われた方は、ぜひ下にある【☆☆☆☆☆】評価&ブックマークで応援をしていただけると嬉しいです。
感想もお待ちしております!




