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間話 衝動
訓練場。
風に、金のポニーテールがたなびく。
セレンが首をかしげる。
「どうしました?」
その仕草が――
やけに、目についた。
一瞬。
ほんの一瞬。
(……可愛い)
思った。
――は?
「ばっかじゃねーの」
自分で自分に吐き捨てる。
「情だなんてくだらねぇ」
「くそくらえだ」
苛立ちが、胸を焼く。
短命種。
弱い。
脆い。
守る価値もないはずの存在。
「頭の中に入ってくんな……!」
次の瞬間。
ドゴ。
黒大理石の柱に、額がめり込んだ。
ひびが走る。
遠くで工兵が息を呑む。
ヴァイレンは柱に額を押し付けたまま、低く呟く。
「……俺は冷静だ」
忘れろ。
余計な感情は、いらねぇ。
拳を握る。
もう一度。
ドゴ。
「ムカつく」
そろそろコメディが入るようになります。ちゃんと。




