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14 脈動

 青央園。


 蒼の塔は、静かだ。


 風も、祈りも、怒号も届かない。


 あるのは、理と記録。


 水晶板の上を、淡い光が走る。


 数値が並び、線が引かれ、未来が整理されていく。


「……ずれたな」


 蒼の当主が低く呟く。


 教会の動き。


 黒の沈黙。


 赤の前線。


 どれも予測の範囲内──


 のはずだった。


 だが。


「“中心”が変わった」


 勇者を軸に描いていた世界線が、


 わずかに歪んでいる。


 死でもない。


 裏切りでもない。


 結合。


 蒼の視線が細くなる。


「黒が、情報を流している」


 嘘ではない。


 だが、すべてを語ってもいない。


「……合理的だ」


 黒が勝つ。


 その結論自体は揺らがない。


 蒼は動かない。


 動く必要がない。


 ただ、観測対象を更新する。


 勇者ではなく


 関係性へ。


蒼勢力。

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