第3話:剣の脅しと唇の奉仕
盗賊たちは漠然とさまようのではなく、どこかを目的地に定めて移動しているようだった。
彼らは時折地図を見て距離を測った。夜空の星を見ながら指で形を作り、方向と距離を計算する者もいた。 真剣な眼差しと慎重な会話は、彼らが単なる無法者ではないことを示していたが、エスターにとって彼らはただの盗賊に過ぎなかった。
父親を失った娘の憎しみは恐怖と不安の中に隠れていたが、時折そのようにして姿を現すこともあった。 しかし、いずれにせよエスターはただの捕虜であり、誰かが退屈しのぎに彼女を殺して死体を砂漠に捨てた後、再び旅を続けるだけだった。
その事実をエスターもよく知っていたので、彼らにおとなしく従った。
冷たく静かな夜の砂漠での野宿は危険なことだった。 夜が来ると盗賊たちは大きな焚き火を焚き、いくつかの大きな天幕を張った。 そして彼らが食事をして酒を飲む間、捕虜たちは食べ物を運び、縫い物のような雑用をしなければならなかった。
そして夜が深まると、盗賊の中でも地位が高そうな数人は天幕の中に入ってしまい、捕虜たちは外で縄で縛られたまま互いの体温に頼って適当に眠るしかなかった。 そして夜が明けると再び同じ日常が続いた。
エスターは毎日一生懸命に皿を運び、食べ物を運んだ。 働かない捕虜には生かしておく価値がないと言われて殺されたこともあったので、ある意味当然だった。
エスターはその日の出来事を目を閉じれば鮮明に思い出せるほどはっきりと記憶していた。 元々捕虜はエスターを含めて十五人だったが、そのうち四人はエスターのように女性だった。
しかし、一人は病気になって捨てられ、もう一人は暑さで倒れて死に、もう一人は夫を殺したという盗賊を誘惑して彼を殺害した後、処刑された。 エスターを含めて四人いた若い女性は、今ではエスター一人だけだった。
生きたまま捨てられたり、首を切られた死体が砂に埋もれて消えるのを見たエスターは、眠っていても時折悪夢を見た。 死にたくなかった。生きて母と父に会わなければならなかった。 だからエスターは死なないために何でもした。
その日は特にたくさんの酒と食べ物を運ばなければならなかった日だった。 盗賊たちが行こうとしている目的地に近づいたからかもしれなかった。 理由はどうあれ、エスターは他の日と同じように一生懸命働き、賑やかだった宴会もいつの間にか終わりに近づいていた。
「おい、君」
盗賊の一人が果物の籠を持っているエスターを呼び止めた。 エスターは急いで目を伏せて頭を下げた。
「カルツェン様の天幕に果物がなくなった。入れてきてくれ」
「はい」
男が指さした天幕は最も豪華で広かった。 カルツェンの天幕だった。 彼らの頭であり、隠れていたエスターを見つけた人物でもあった。
エスターは二度と彼の目に留まりたくなかったが、これまでのように彼女の意思が尊重されるはずもないこともよく知っていた。
「し、失礼します」
天幕の前に立ったエスターが小さいがはっきりとした口調で言ってから中に入った。
厚い革で作られた天幕の中は適度に暖かく、程よく乾燥していた。 床には絨毯が敷かれ、その上に木のテーブルと椅子が置かれていた。 そしてその後ろにいくつもの動物の皮が積まれたふかふかのベッドが見えた。
カルツェンはベッドに座っていたが、酒に酔っているのか、半開きの目でエスターをじっと見つめていた。 エスターは体をすくめ、できるだけ目立たないように努めた。
イチジクとデーツをバスケットに詰めた彼女が急いで天幕を出ようとしたその時だった。
「おい」
カルツェンが彼女を呼んだ。 エスターの背中がびくりと震えた。彼女はどうしても振り返りたくなかったが、無理やり首を回した。 カルツェンの足の甲だけを見ていたエスターが深く頭を下げると、カルツェンが尋ねた。
「何歳だ?」
「じゅ、十九歳です」
「そうか」
ふむ。カルツェンは何かを考えるように目を細めてエスターを見つめながら、手をひらひらさせた。
「こっちに来てみろ」
「え?」
「こっちに来てみろってば」
ためらっていたエスターはカルツェンの言う通りに前に進んだ。もっと。もっと来てみろ。そうだ。 エスターが彼の言う通りに近づくと、彼は突然足を伸ばし、そのままエスターの足を引っ掛けて自分の方に倒した。
小さく悲鳴を上げながら倒れたエスターを抱き上げ、そのまま彼女を自分の膝に座らせると、にやりと笑った。 自分の膝の上に座ったまま怯えるエスターが息をはずませるのを楽しむかのように見ていたカルツェンは、酒瓶を手に取ると彼女に無理やり渡した。 そして自分の酒杯を持ち上げた。
「一杯注いでみろ」
「え?」
「何度も聞き直すな。注いでみろってば」
「……」
少し躊躇したが、すぐに酒杯に酒を注いだエスターは不安な気持ちを無理やり押さえた。酒を注ぐくらい、今の自分の状況を考えれば大したことではなかった。
カルツェンはエスターが酒を注ぐたびにごくごくと飲み干した。 エスターが注ぐ酒の匂いが感じられるほど強い酒だったが、彼は水を飲むように飲み干した。 酔ったら人がどうなるか分からないので、カルツェンの膝に座っているエスターは不安で仕方なかった。
ついに酒瓶の酒がすべてなくなったとき、エスターが安堵したのはそのためだった。 もう酒も飲み終えたので、自分を下ろして寝るだろうと思ったのだ。 エスターが目を転がしながら酒杯を再び持ち上げるカルツェンに言った。
「あの…酒がなくなりました」
「そうか」
カルツェンは全く眠たそうに見えなかったので、エスターはまた酒を注ぎに行かされると思っていた。 しかし予想が外れた。
カルツェンは酒杯を投げ捨てると、エスターの腰に手を伸ばし始めた。 エスターの太ももに力が入った。 彼女が身をよじったが、カルツェンが再び自分の太ももをしっかりと掴んで固定したため、身動きが取れなかった。 エスターが泣きそうな顔で言った。
「カ、カルツェン様。放してください。お願いです……」
「俺の名前をどうして知ってるんだ」
「人が呼ぶのを聞きました。酒を注ぎに行きます。私はやることが……」
「酒はもういい。今日はもう仕事をしなくていい」
しかしエスターの顔はさらに青ざめた。 酔ったカルツェンは胸に抱えた体を弄り回すのに夢中だった。
エスターの体は柔らかく、滑らかで、薄かった。 手にしっくりと馴染みながらも折れそうなくらい細い体に、なぜか手が止まらなかった。 カルツェンは舌なめずりをした。
エスターは青ざめた顔でぶるぶる震えながら言った。
「お、お願いです、放してください……」
「俺が君を殺すとでも? そんなに神経を逆なでするなよ」
カルツェンが怒ると、エスターは体を縮こませた。怯えた目がどうしようもなくさまよっていた。
カルツェンはおとなしくなったエスターの体をさらに大胆に弄り始めた。 清らかで強い酒を壺で飲み干したおかげで、少しの刺激でも興奮が倍増した。
エスターの体が恐怖で硬直していた。 ざらざらした大きな手のひらが自分の体をまさぐっていた。カルツェンの吐息には濃い酒の匂いが漂っていて、手つきは荒々しかった。
ついに腰と尻を揉んでいた手が腹に戻り、胸を掴むと、エスターが飛び上がるようにカルツェンの膝から降りようともがいた。 うるさそうに顔をしかめたカルツェンがエスターを持ち上げてベッドの上に放り投げた。
柔らかい獣の皮に顔が埋まったエスターが慌てて体を起こそうとしたときだった。 重い何かがエスターの体を押さえつけた。
「た、助けて……」
切実な懇願だったが、カルツェンは面倒くさそうに無視し、エスターの服を脱がせ始めた。
エスターが着ているドノバ王国の服は紐が多く、ボタンも多かった。 カルツェンはそれをすべて解かなければならないのが苛立ったのか、荒々しい罵声を吐いた。 エスターはすっかり怯えて泣き出した。
泣き声を聞いたカルツェンの顔はさらに面倒くさそうに歪んだ。 分厚い手のひらがエスターの首を押さえつけた。 エスターが喘ぎながらもがくと、カルツェンが言った。
「ああ、うるさい。これ以上苛立たせると本当に殺してやるぞ。そうなりたいのか?」
気軽に殺してしまうというカルツェンの脅しに、エスターは顔を青ざめて首を振った。 彼が面倒くさそうな顔をして捕虜の髪の毛を掴んで持ち上げ、そのまま首を切り落として殺した場面を見たことがあったからだ。
医者だった父を持つエスターにとって、人が人を殺す光景をその時初めて見た。 それは本当に恐ろしい記憶だった。
あの哀れな女はカルツェンの剣に当たり、喉を鳴らして四肢をばたつかせ、砂地にばったりと倒れた。 切られた首の断面から噴き出した血の流れまで覚えているエスターにとって、カルツェンの脅しは現実の恐怖だった。
その恐怖が恥ずかしさを凌駕した。 エスターがただ息を荒げてじっとしていると、カルツェンはようやく動き始めた。
彼は少し落ち着いた顔で硬直した体を揉みしだき、ドノバ王国の複雑な服を引き裂いて露出した素肌に荒々しく手を触れた。 酒で熱くなった体に熱はすぐに伝わった。
白い胸を掴んだ手が子供がボールを扱うように無遠慮に揉み始めた。 淡い紅色を帯びた乳首も引っ張って擦ると、エスターは頭を後ろに反らして苦痛のうめきを漏らした。 カルツェンは構わず、好きなだけ胸を掴んで乳首をつまんで遊んだ。
柔らかく白かった肌にあざができると、面白がるように乳首を指先で弾き、エスターが小さなうめきを上げると彼女の上体を引き起こした。
「吸え」
後ろ首を引きずって自分の足の間に押し込んだカルツェンがゆっくりとした口調でそう言った。 エスターは震えながらカルツェンの顔色を伺った。
カルツェンは笑い声を上げた。
「吸えって言ってんだろ?」
「……」
エスターの目が閉じた。 彼女も大人の女性なので、カルツェンの言う意味が分からないほど純真ではなかった。 ただ認めたくないだけだった。
しかし、自分の後ろ首を掴む力が強まると、それも終わりだった。 カルツェンが下半身を解くと巨大な性器が現れた。 エスターの顔が真っ赤に変わった。
初めて見る他人の性器はとても気持ち悪かった。 絶対に口に入れたくない。しかもとても大きい。あれを口に入れたら口の中がいっぱいになってしまう。 考えるだけで吐き気がして気分が悪くなり、エスターは唇を固く閉じたが、カルツェンの目が細くなると結局性器を咥えるしかなかった。
ベッドの横に置かれた剣がカルツェンの右手とほんの腕一本分ほどの距離しか離れていないことに気づいたからだ。
「ふうっ…うっ……」




