お買い物
評価、評価の方をよろしくおねがいします
前に見かけた露天商たちが連なった道を目指して歩いていると結構な屋台街があるな。昔行った福岡の天神で見た川沿いをズラッと並ぶ屋台を思い出す
「そう言えばお昼ごはんまだだからここで済まそうか」
「始めて見ました。どうやるんですか」
「お店と一緒で欲しい物を言ってお代を払うだけ1回やればすぐにわかるよ」
「では、あれを食べてみたいです」
エヴァが指差したのは薄く焼いた生地に焼いた肉と紫色のキャベツみたいなのを挟んだケバブぽい料理だった
「ほ〜、すごい色だな。とりあえず頼もうか」
「へい、らっしゃい」
ラーメン屋みたいな店主だな。ねじりハチマキしてるし
「これは何」
「これはカラドモスって料理でその昔旅人が砂漠の民に教わってこっちまで伝わったって話ですぜ」
「へー、美味しいの」
「ははは、もちろんですよ1つ銅貨3枚です」
「2つ頂戴」
「まいどありー」
少し歩くとベンチがあったので座って1つ貰う
エヴァから1つもらったけど結構でかい。おにぎり2.5個分くらいかなこれで300円なら安いな うん、見た目はケバブだな黄色いソースって何から作ってるんだろ取りあえずいただきます
ん、?!
「美味い、生地はパリッとしたとこと少し厚みがあってもっちとした所がある。肉は少しピリッとしてキャベツもどきの少しの甘さが引き立って進む、何よりソースの部分を食べると酸味で口の中がリセットされてこの量でも食べやすい様に作ってるんだな」
「ノア様これ美味しいです」
「このクオリティーでこの値段はいい仕事だ」
「ノア様もう1つ買ってきていいですか」
「1つと言わずアイテムボックスに入れとけば傷まないし買えるだけ買っとこうか」
2人でもう一度ケバブじゃなくてカラドモス屋に戻ると
「行列ですね」
「行列だね」
そこには仕事着か汚れた服の人や肝っ玉母ちゃんみたいな人が結構な人数並んでる
「これは、また今度食べに来ようか」
「はい」
お昼ごはんも食べたし本来の目的の露天商を目指して歩き出す。たまに寄り道しながらしばらく歩けば道の両端に絨毯を敷いて布を屋根にした露店が立ち並ぶ道に出た
「お〜、これぞ異世界」
「色んなものがありますね」
アクセサリー、木彫りのよくわからない多分魔物の置物、布や巻き付けた生地、香辛料なんかも売ってる
「異世界だな。魔道具とか売ってないかな」
「魔道具は高いと聞いたのでもしあっても偽物では」
「チチチ、そこは異世界の定番である鑑定…………あれ鑑定なんて習ってない」
「鑑定ってなんですか」
エヴァに物のステータスを見るような魔法だと言うと
「聞いたことはありますけどかなり珍しいはずだったと」
「ガッデム異世界テンプレの転売が出来ない」
「テンプレはよく分かりませんが、こういう場所に高い物は売っていないと思いますよ」
その中から探し出すのがテンプレなのだが鑑定がないのではやりようがない
「普通に見ようか」
「それがいいと思います」
テンプレって難しんだな
その後は普通に露天商を見て回りエヴァが興味を持った仮面を買ったりちょっと大きめの茶碗を買ったり。エヴァが見ていたネックレスを内緒で買った(お金を置いて商品を貰いました)りしばらくすれば結構時間が立っていた
「ノア様、そろそろ解体も終わってるのでは」
「あれ、もうそんなにたった」
「はい、ノア様がしばらくの間手袋を見ていたので」
「あ、ごめん」
でもしょうがないよ異世界の露天商で穴開きグローブの専門店があったら見てしまう(元厨二病)
「では、行きましょうか」
「はい」
悪いことしたなエヴァが穴開きグローブに興味ある分けないだろうし。露天商もずっと目の前にグローブ見ないフードを深々と被った人にいられたら邪魔だっただろうな。反省
来た道を戻りギルドに近くなると人が増えてきて冒険者も混じる
「人が増える前に受け取って宿に帰ろうか」
エヴァ少し頷いて歩く速度が上がる
解体場に着くと狼やオークなどが運び込まれて職員が昼よりも忙しそうに動いてる
「おう、いらっしゃい」
「引き取り」
「あいよ、札を出してくれ」
「はい」
「灰熊だな素材はどうする」
「肉を少し貰ってあとは売却」
「了解だ解体料引いて灰色の皮はあんまり人気が無いから毛皮で銀3と肉が銀12だな大丈夫か? 。頭が付いて傷が少なかったら剥製に使えたからもっと高かったぞ」
「それで良い」
「また頼むぜ」
おっさんがニコニコして送り出してくれる
銀貨と包まれた肉を貰って解体場を出る。
「うん、半日くらいで大銀貨4枚(40万)か命がかかっているとしたら高いのかな?。」
「普通は複数人で戦って装備の消耗と怪我もあって獲物も全部持って帰れるものではないので2人でこの額ならかなり高いと思います」
「チートに感謝だな」
「さぁ、帰ろうかキャロに頼んで熊肉料理を作って貰えるといいな」
「はい」
「あ、お帰りなさい早かったですね、ご飯はもうちょっとまってください。今仕込んでいるので」
「キャロ、これで何か作って」
「わ! どうしたんですかこのお肉」
「今日狩った灰熊」
「え、買ったって灰熊のお肉は早々出回らないのにどこで買ってきたんですか」
「ん? 森で」
「へ、森ってまたまた」
「え、ホントなんですかでも灰熊ってかなり強いんじゃ」
「私はCランク」
「へ!! エヴァちゃん冒険者なんですか。私てっきり良いとこのお嬢さんの家出かなと」
話を聞くと女の子一人で大金を持って外套は別だけど中からいい匂いがしたりしてたから香水でも付けてると思われていて、お金持ちの家の子が家出か遊びに出てるのだと思われてたみたい
「はわわ、ごめんなさい、そんなに強い人だったなんて思ってなくて」
「別にいい、それでこれ料理できる?」
「ちょっと待って下さいすぐにお父さんに聞いてくるので」
まさか家出少女だと思われていたとは予想外
そんな感じで見られてたんだ何だかエヴァと距離が近いなーと思ってたけど
「あ、大丈夫みたいです! お食事は後で部屋にお持ちすれば大丈夫でしょうか」
「どうして急に変な喋り方」
「あー、エヴァさんくらいの年でCランクになってる人は将来すごい人になると思うから失礼な態度とっちゃ駄目かなと」
「今まで道理でいい」
「そぉ、後で貴族になったとき無礼だーとか言わない」
「言わない」
キャロが言うには昔、農民出身で低ランクのときバカにされた人が功績を立てて貴族に取り立てられて昔の報復で無礼討ちとして殺した事があるそう
異世界の下剋上になるのか?(多分違う)
さていま目の前に熊肉のステーキがある
「ノア様、すごく美味しそうです」
「これはやばいな」
「食べるか」
「はい」
叩かれて柔らかくなった熊の肉は臭みもなくすごく美味しかった付け合せのポテトとコーンは美味いし何よりソースが美味い
「これはまた食べたいな」
「くま狩りです」
「そうだエヴァ、これプレゼント露天商で見てたから」
露天商で買った水晶の付いたネックレスをアイテムボックスから出してエヴァに見せると泣かれた
「ぐす、ありがとうございます、ノア様」
「いやいや泣かないで、そんな大したものじゃないから。初めて依頼達成した記念くらいで買ったやつだから」
その後しばらくお礼を言われ続けた
「ありがとうございます、ノア様、一生の宝物にします」
「いや、そんなに重いものじゃないよ」
「いえ、宝物にします」
「もう、好きにして」
「はい」




