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go home   作者: フラン
10/36

ー9ー



暫く土下座で謝罪し続けていた大助だったが、亀が何も言わなくなったのを不思議に思い、ふと顔を上げてみた。

亀はじっと大助を見つめている。大助も亀の顔をじっくり観察してみた。

よく見ると愛嬌のある顔をしている。つぶらな瞳で低い鼻、少しへの字の口元。

そう、それはまるで……。


「て……天誠?。」


5ヶ月の次男、天誠ソックリだった。


「???。」


亀は不思議そうに大助を見ている。


「天誠……てんまぁぁぁっ!!。」


大助は涙を流しながら、亀に抱きつこうとした……が。


ービシッ!!


「違うっ!!。」


「いってぇぇぇっ!!。」


亀に平手打ちを喰らった。

亀はフンと鼻で鳴きながら、大助を見た。


「お主、この世界の者じゃないな。何処の世界から来たのじゃ?。」


「何処って……日本から……。」


「ニホン?。」


「地球から……。」


亀からの問いに、大助は俯きながらポツリポツリと呟くように答えた。


「ふうむ。……で、てんまというのは何じゃ?。」


亀のこの問いに、大助は顔を上げた。


「天誠は……まだ産まれて5ヶ月の俺の息子で……名前を呼ぶとニッコリ笑ってくれて……毎日一緒にお風呂に入ってあそんで……。」


亀に話しながら、大助は涙が止まらなくなった。


(天誠……天誠……会いたいよう)


大助は天誠を想って泣いた。

亀はそんな大助を見ながら、ボソリと呟いた。


「……会いたいなら帰ればええのに。」


「……は?。」


大助はポカンとした。


「いや、だから帰ればええのに。」


「えっと……帰れるの?。」


大助の問いに、亀はニヤリとしながら答えた。


「当たり前じゃ。わしに不可能はないからな。」




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