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No.300:祝!300回記念!~学校&謎キャラ篇

皆さんお忘れであろう

愛知県立邦南高校は県下屈指の進学校である


そんな彼ら邦南高校野球部に降りかかる試練



そう




定期試験である。












大場(英語苦手なんだよなぁ…。しかも長文読解かよ…。んーっと、ふーん近ごろはニートが増えてるんだ日本は。ニートとは…学生でなくて…働いてなくて、なんかトレーニングしてなくて…えーっとそれから…)



(単語がわかんねぇ…。passive attitude…?はにゃ?これみんな読めてんの?)




慶野(ニートの定義ね。ふんふん。ふんふん。確かにこいつら現実逃避してるし、消極的な態度、やな。にしても簡単な英文やな。これ平均高くなるぞ…。)




大場(その現実のbackgroundに…sophisticated computer technology…?どんなコンピューターテクノロジーだよ…。単語マジわかんねえ。てかbackgroundってそもそもなんだ?裏の世界…?なにそれ。漫画か何かですか。)




慶野(その現実の背景に…なるほどね。日本の高度なコンピューター技術が1つの原因なわけね。)



大場(The triumph of science makes people NEET.これを訳せ、と。triumphってなんだ?まぁてきとーに書けばいいか。)


カキカキ…



【理科の実験が人々をニートに作り上げた。】





慶野(なんやねんこの簡単な問題は。)


カキカキ…



【科学の成功が人々をニートにしている。】








キーン・コーン・カーン・コーン



『それまで!ペンを置け!』






大場(難しかった…。赤点くさい…。)


慶野(ミスは命取りなテストやったな。)







『英語のテストを返すぞ!有村!石崎!岩尾!宇野!』



大場(やべー…。くそ自信ねえ…。)



『太田!大西!大場!』



大場(ヤバそうだ…。)



『川井ななみ!河合よしひと!』




大場(!!!!)




『岸!木下!君島!慶野!』



慶野(90は欲しいな~。)







ガヤガヤ

ガヤガヤ



『平均点は71点!いつもよりちょっと平均は高い!赤点ラインは半分の35.5点!よって35点以下は追試!!』



大場『…。』



慶野『翔真。何点?』




大場『え?ちょっとお前は何点だよ。』


慶野『じゃーん!』


大場『ほぎゃっ!!!97点!!!』


慶野『まぁこんくらいとらないと。英語得意だしね。』


大場『さすが…』


慶野『で、翔真は何点?まさか赤点で追試で練習抜けるとか無いだろうね?』



大場『ほぎゃっ!!!』



慶野『図星かよ。』




ガッ!



大場『おい!テスト取んな!』


慶野『どれどれ…。』


大場『あああああああああああ』



慶野『え…レインボー…。』


大場『レインボー?』



慶野『3点ってことは…赤点が35点なわけだから…青点が17点。緑点が8点…そしてさらに緑点の半分の4点を下回ってる…』



大場『おい!声がでかい!3点で悪かったな!!』



慶野『赤点、青点、緑点に続く最後の表現…レインボー…。』


大場『うわぁぁぁ。追試ごめんなさーい。』


慶野『ちゃんと勉強しなよ。プロ目指すとかそーゆーのとは別問題だからな。勉強を疎かにすると必ずツケがまわってくる。てか万年一回戦敗退の俺らが野球で大学に行けると思ったら大間違いだからね?』


大場『まあまだ2年生だし、焦んなよ。夏の大会も近いし、今は野球に集中っと。』



慶野『追試食らってたら本末転倒だろ!』






その後


《大場翔真!!ノーヒットノーラン達成!!》



新聞では

【県内屈指の進学校、邦南の大場ノーヒットノーラン!!IQ王子や!!】




IQ王子の誕生である。








閑話休題。






??『逸也いつや。ここって頭いいんだよな。』

??『もちろん。ま、俺らは全国いってるし、けっこう学校の成績もあるし、推薦でいけそうやな。』


??『設備が微妙だな。』


??『強豪私学からも誘いあるんだろ?だったらそこにすりゃいいだろ。』


??『逸也は来てねーの?』


??『いやもちろん来てるよ。全国ベスト8のチームで1番キャッチャーでキャプテンだからな。』


??『どこから?』


??『地元の愛知なら瑞穂大瑞穂、猪子石、名林、大峰明館、大同商大付属とかそんな感じ。他県なら静岡明成、浜松電工東、岐阜城西、高山実業、臨海学園とか。』


??『愛知周辺ばっかやん。』


??『もうちょい遠くだと京都の龍山大平安とか、新潟の世界文理、神奈川の横浜中部学院、岩手の花脇東、青森の青森吉田とか。全部で30校弱くらい。直政は?』


??『俺も30校くらいだよ。ちょっと俺にしては少ないと思うけどね。』


??『お前はもうちょい謙虚になれ。』


??『ま、邦南で決まりかな。すぐレギュラーなれそうだし。』


??『なんだそれ。』


??『この高校で俺がエースになるのも、時間の問題かな。』


??『大場くんがおるやん。直政は大場くんに勝てんの?実力で。あの人2年前黒シャーで全国制覇してるからね。U-15日本代表でもエースだったし。しかも一個上に小宮くんおるし。全国準優勝の。』


??『俺が負けるかよ。確かに俺は準々決勝で負けたけど黒シャーなんか名古屋支部予選で倒してるからね。しかも準々決勝投げたの俺じゃなくて伴野ばんのだし。』



??『お前もお前で伴野おらんかったら危ない場面もあっただろ。もうちょい謙虚にな…』


??『わかってるって!でもとりあえず大場と小宮は俺よりヘボい!俺最強!』


??『だから謙虚に!!!!!』



‥:‥:‥:‥:‥


《ただ今、後攻の邦南高校がノックに入ります。》



『大騎。アンタ今日はどないするん?』


??『オカン。おれこの高校行こーと思ってんねんけど。』


『この高校って、啓稜のことかいな。』


??『ちゃうねんて。啓稜やったらわざわざこの高校つーて、言うかいな。邦南に決まっとるで。』



『突然どーしたん。邦南て名古屋にあるんやで?大阪からわざわざ行くほどの高校なん?アンタ確かTL行きたい言ーてたやない。』


??『上下関係厳しーのは怠いねん。』


『よーわからんけど、ほんなら別に愛知まで行かんといても、大阪にもピン高あるやないの。』


??『ピン高て桃山のことやんな?桃山は弱すぎるわ。』


『あんた、もしかしてまだあの試合引きずぅとんの?』


??『やかましいねん。その話題は出さんといてくれや。』


『でもなぁ、ホンマこの子たち笑顔やな。』


??『ホンマ楽しそうやわ。ここ入りよってみ、ようさん楽しい思い出できそうや。』


『アンタ、やっぱ本気で野球やらへんの?折角そんな上手いんやん。ウチもオトンも、アンタには期待しよってん。』


??『確かに俺は3番ショートで全国ベスト4や。ようさんスカウトも来よってん。やけどもう疲れたんや。もうあんな仕打ち受けたないねん。やから野球やるんにゃ、根から優しいチームメートが欲しいねん。この高校の人達は、絶対ええやつばっかや。』


『いじめられとったんか?』


??『んなわけあるかい!いじめとかそーゆーのちゃうねん。話すと長なるでこんくらいにしときーな。試合も始まるで。』






もう300話か(笑)

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