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No.299:晴れ、ときどき雑談。

翌日――――――



――――――――――晴天!










赤嶋『あづい…。』


桜沢『何度だよ…。』


風岡『もうバテたか。間抜けだな。練習が足りんぞ。』


霞『ほんとほんと。かりにも数日前まで球児だったんだからしっかりしなよ。』


桜沢『俺は引退して3週間以上経ってる!』


霞『変わんないよ。ちゃんと引退後も練習してれば。』


桜沢『確かに余語と北峰と毎日甲子園を涼しい場所でテレビ観戦はしてるけど!!』


水仙『サボんなよ。俺は録画だ。』


桜沢『おまえだって観てることに変わりはなし!!』


水仙『お前は録画の効率の良さを知らないのか?CMはカットできるわ、いろいろ時間短縮に繋がるぞ。それにどーでもいい試合は観ないしな。』


桜沢『なにを!!』


風岡『水仙。なにを勝ち誇っている?俺は甲子園などリアルタイムはおろか録画もしてないぞ。』


水仙『アンタは昨日まで現役だったからだろ!!』


霞『それね。(笑)』



赤嶋『おいお前ら。なにしてんだよ。』



鳴島破『え?DSのミャリオカートってゲーム。』

鳴島剣『赤嶋クンもやる?』



赤嶋『やらんわ!!』








『では、両校のスターティングメンバー、並びに、審判団を、ご紹介いたします。』



    123456789

―――――――――――――┓

   | 中棟青南寺岩我秋|

啓 稜|氷  龍     |

学 院| 川方寺條原崎妻葉|

   |642138597|

―――――――――――――|

   |691427358|

   |小副大鬼西松氷島慶|

邦 南|       谷 |

   |宮島場頭口坂室倫野|

―――――――――――――┛




西口『強打の中川を7番から2番にあげてきた…。』


小宮『岩崎って人の情報は?』


西口『甲子園出場はない。1年生だ。右投げ左打ち。地方大会では2打数1安打。』




小宮『でも油断はしないほうがいいね。』


西口『どんな試合でも…1試合に3回はチャンスがあると言われている。それを確実に取るためにも…無駄な失点は絶対に避けたい。』


小宮『まず初回だね…。クリーンナップの前にランナー置くことは避けたいね。』


西口『それだな。』


大場『任せろよ。お前ら。俺が完封してやるよ。』


西口『クリーンナップの前にランナーはダメですからね。』


大場『あいよ。』



西口『でも実際どんな強力打線でも全員が全員打てるってわけじゃない。いや、能力は抜群なんだけど、その日は調子が悪かったり、運が無かったり…欲深くなっていたり…いろんなことがある。そーゆー打者は探りながら確実に打ち取ります。』



大場『こりゃ、下村フォークだけじゃなくてオレ流のフォークも出勤ってか?』


西口『フォークは下村フォークの変化量や球速を変えるんでそこは下村フォークで足りると思います。ただ、カーブはいつもより多く使います。地味に翔真先輩のカーブはコントロールよくて火傷する可能性そんなに高くないんで。』





中川『氷サン。あと1本っすね。』


氷『なにが?』


中川『安打記録っすよ。ほら、甲子園の。』


氷『まあ普通にやってれば更新できるはずや。あんま意識させんな。』


中川『はい。』



寺原『恭輔きょうすけ。』


中川『ん?』


寺原『打てそうか?今日は。』


中川『いやいや…おれ寺っちより打ってるから。』


寺原『お前はアベレージヒッター。俺はスラッガー。タイプが違うんや。俺は4本スタンドまで持ってってるからな。』



棟方『相変わらず元気やな。2年坊は。』


秋葉『まあ明日からはコイツらが最上級生だからな。』


棟方『懐かしいな。俺らも去年こんな感じだったか?』


南條『いや。カズは黙々としてた。』


棟方『だろうな。だがお前らは存分に調子に乗っとけよ。』




“シバきあげるぞ。邦南を。”




中川『了解っす。』


寺原『3発打ってきます。』






赤嶋『それにしても啓稜のやつらの体つきはすごいな。』


桜沢『史上最強の超重量打線だからね。』


霞『でもあれでも動きが遅いやつは一人もいないんだよね。みんな機敏な動きする。』


水仙『大場がどこまで通用するか、見物だね。』


鳴島剣『大場の球はヤバかった!!』

鳴島破『これマジ!!』


水仙『俺ノーヒットノーラン食らってまーす。』


桜沢『県大会決勝で負けてまーす。』


霞『戦ってませーん。』


風岡『昨日、敗れた。』





水仙『キャプテンの流れを切るかんじね。』


桜沢『そこは昨日負けてまーす。だろ。』


赤嶋『統計的にもノリが悪いとモテないぞ。キャプテン。』


風岡『死ね。』




鳴島剣『キャプテンはモテモテだよ。学校の女子から。』

鳴島破『昨日も吹奏楽部の子から告白されてたしね。』


風岡『なぜそれを知っている?』



鳴島剣『尾行したから。』

風岡『死ね。』

鳴島破『キャプテン珍しく顔真っ赤だったよ。』

風岡『死ね。』




水仙『高校に入って色気付いたか。』


霞『キャプテンって女の子に弱かったんだ。へー。』


桜沢『そーゆー水仙も彼女いたよな?』


水仙『いねーよ。バカ。てきとーなこと言うな。』


赤嶋『彼女作ると野球に没頭できなくなるからな。高校生のうちは。プロとかになりゃ別やけど。』


水仙『悪童コンビはどーせいるんだろ?』


鳴島剣『もちろん。隣の高校の文化祭でナンパしたの柚希ゆずきちゃん。』

鳴島破『おれネット上で知り合った利津子りつこちゃん。』


水仙『出会い方が不純だわ。』


鳴島剣『しゃーないじゃん。工業高校はほとんど女の子いないし、いてもブスだから。』



鳴島破『俺らのなかで1番モテるのって誰?』



霞『ヒロかキャプテンじゃない?』


水仙『いや、霞もモテるはず。可愛いキャラで売ってるから女子ウケ良さそう。』


霞『売ってないし!!』


桜沢『そーゆー水仙も中学ん時、 学年のアイドルの子と噂あったじゃん。』


水仙『あぁ、薫ちゃん?3日で振った。』


赤嶋『さすがのイケメン。』


霞『メガネ系男子の頭也はどーなの?』


水仙『いや頭也はオタクっぽいしダメだね。服もいつもチェックだし。』



赤嶋『どーせ俺はモテませんよ。』


霞『ドラゴンは?』


桜沢『あいつは怖いから女子ウケ悪そう。イケメンだけど。』


水仙『納得。』


赤嶋『ヒロは?』


水仙『ヒロはモテモテだったよ。頭いいし、運動できるし、イケメンだし、冗談通じるし、女の子の前だといつもニコニコしてて爽やか系だし、なんといってもエースだったしね。』



赤嶋『サクは?』


桜沢『?』


霞『サクは学校だと常にボーッとしてる感じ。』


水仙『お前は女の子の前でも無になるのやめた方がいい。』


桜沢『確かにおれ1日で無になる時間多いから記憶が少ない。』


赤嶋『宗教でも開けよ。お前ならいいお坊さんになれそうだ。』



霞『南阪モテ度ランキングできた。』


水仙『見せて。』



【1位:ヒロ

 2位:水仙

 3位:キャプテン

 4位:霞

 5位:破刃

 5位:剣刃

 7位:ドラゴン

 8位:サク

 9位:頭也】



水仙『異議なし。』


桜沢『は?おれドベ2?は?』


霞『ん?』


鳴島破『なんで僕ちんが5位なの!?ねぇ!?』


霞『ギャルキラーだから。』


桜沢『お前はチャラ男すぎ。』




風岡『下らん会話していないで、そろそろグラウンドを見ろ。始まるぞ。』


水仙『正直、3位嬉しいでしょ?』


風岡『黙れ。』







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