No.274:播磨の精密機械vsIQ王子
あけおめ
『3番、ピッチャー、大場くん。』
《さあ6回の裏、邦南高校、ツーアウト二三塁のチャンス。打席には昨日の試合、サヨナラホームランのIQ王子、大場!》
夏井(全力で抑えにいく。)
余語『播磨の精密機械vsIQ王子。』
桜沢『打てよ。大場翔真。』
《さあピッチャー青馬、セットポジションからの第一球!!》
ビュゴゴォォォゥッッッッッッッ!!!!!
大場(大きいのは要らない!逆方向を意識して…)
《アウトロー直球!》
“繋ぐ!!”
カキィィーーーッーッンッ!
《アウトロー一杯の難しい球を逆らわずに流した!!これはレフトへ!》
桑原(無理か!?)
『フェア!!!』
《打球はフェア!!!三塁ランナーは勿論ホームイン、二塁ランナーも悠々帰ってきた!!打ったバッター大場は一塁ストップ!!》
青馬(くっそ。やっぱクリーナップはさすがだな…。そりゃさっき蓮太郎もキレるわけだ。)
《逆転しました邦南高校!!青馬から初ヒットが出ました!!2対1!!》
夏井『一点差で止めるぞ!絶対に!』
青馬『おっけー!おっけー!』
吉峰(このピンチの場面で定石のアウトローか。さすがの夏井も焦ったな。)
夏井(すいません監督。ちょっと簡単にいきすぎました。)
『4番、セカンド、鬼頭くん。』
ビュゴゴォォォゥッッッッッッッ!!!!!
鬼頭(徹底して左打者には食い込んでくるインコースへのカットボールか…。)
カキィィーーーッッーーッンッ!
《これも痛烈に引っ張った!!!打球は一二塁間を破る!!鬼頭も続きます!これでツーアウト一二塁!!》
『5番、キャッチャー、西口くん。』
西口『追加点が欲しい。鬼頭さんが次の回から投げる以上、もう一点あれば十分勝ちが近づく。』