No.269:超ファインプレー
《代打の氷室は見逃し三振に倒れツーアウト一塁。打席には地方大会で4本塁打の松坂健祐。》
夏井(左打者の外角、右打者の内角。つまりベースの左側を徹底的に突いた後に…)
ビュゴゥゥッッッッ!!!
夏井(外角へのフォーク!)
カクッッッ!!
三宅『なに!?』
夏井『踏み込んできた!?』
カキィィーーーッッーーッンッ!!!
三宅『っ!?!?』
《打ったぁぁ!!!大きい!!!外角のフォークを逆らわずに右中間へ!!!打球は伸びていく!!入れば逆転のツーランホームラン!!入るか!?入るか!?》
ダッダッダッ…!
鬼頭『まさか…!!』
松坂『入れぇーっ!!』
《おっとこれは!?》
ガッッッ!!!!
《センターの風岡が、》
ダンッ!!
《フェンスによじ登って、》
パシッ…
松坂『…。なんてやつだ…。』
《なんとなんと、なんと、捕りました!!!センターの風岡蓮太郎、入れば逆転ホームランという打球を一直線で追っていき、一目散にフェンスによじ登って、最後はスタンドにグローブを伸ばして見事にキャッチ!!!ホームランを消しました!!風岡!!守備にも非常に定評がありますが、この場面で見事な、チームを救う、超ファインプレー!!》
松坂『トホホ…。』
鬼頭『んなバカなこと…。』
西口『どんな身体能力してやがんだ…。』
三宅『ナイスキャプテ~ン!』
《5回の裏の北頼高校、なんと好投のエースの青馬に代わって、背番号11の三宅を送って、風岡のファインプレーなどで無失点に抑えました。》