No.265:吉峰監督の球種予言
カキィィーーーッンッ!!!
青馬『よしっ…。』
《ヒットです!先頭の4番、青馬、大場からいきなりヒットで出塁です!!》
『5番、ファースト、安西くん。』
《さあ5番の安西ですがここはバントの構え。ここは素直に送ってくるか。》
吉峰(北頼高校監督)
『そんな簡単に送るわけがあるまい。』
ズバァァーーーッンッッ!!!
『ストライーク!!』
《初球はバットを引いてワンストライク!!》
吉峰『さぁこの回だ。諸君よ。』
安西『よし。』
西口(やるなら素直にやってくる。でも今一球見てきた。何かある…。絶対に…。必ず何か…仕掛けてくる…。)
西口(とりあえず、牽制いれといて。)
《さあここで牽制を挟みます。》
吉峰『よしよし。警戒してるね。』
ビュゴゥゥゥゥッッッッッ!!!!!!
《これはウエストボール!!しかしランナーに動きはない!》
西口(チッ…。)
吉峰『さぁ、球種がわかれば攻略は簡単だね。諸君よ。』
西口(さあ…何で行く…。こいつらたぶんまともにバントする気ないだろ…?いやでもそれは俺の勝手な考え…?バントはないと決めつけてカウント悪くしたらそれこそ相手の思う壺…。)
大場(早くサイン出せ…。何投げさせてくれんだ…?)
吉峰『悩んでるけど、投げる球種は、決まってるでしょ。』
西口(ヒッティングにも対応できて、ストライクも比較的取りやすいボール…それは…)
安西(高速フォーク。速く投げろ。)
吉峰(まあ安西なら球種さえわかればヒットは容易だね。ランナーは走っちゃっていいからね。諸君よ。)
《さあ大場がセットポジションからの第3球、投げる!》
ビュゴゥゥゥゥッッッッッ!!!!!!
藤武『ランナー走ったぁぁ!!』
西口(エンドラン!!これを空振りにしてランナーを刺す!!)
カァァクゥゥッッ!!!
吉峰(ほれ。見たことか。諸君よ。)
安西(狙い通り!!高速フォーク!!)
カキィィーーーッンッ!!!
西口(何ぃ!?下村フォークを初見で!?!?)
《打ったぁぁ!!打球は右中間!!真っ二つ!!スタートを切っている一塁ランナーはもう三塁を蹴る!!1点先制は北頼高校!打ったバッター安西も三塁へ!!タイムリースリーベース!!!》
風岡『ナイバッチ。』
吉峰『フォッフォッフォ…。』
風岡『大場翔真…いきなり打たれたか。少し期待外れだが…仕方ない。』
“試合を決めよう。この回で。”
吉峰『フォッフォッフォ。』
…
ズバァァーーーッンッッ!!!
《空振り三振!!!エース大場、この回連打で1点先制されましたが、後続を三者三振にきってとりました!!!》
風岡『フッ…。やはり楽しみなやつだな。簡単には崩れないか。』
吉峰『行ってこい風岡。』
風岡『はい。先生。』
青馬(4回で先制点か。いつもよりだいぶ遅くなっちゃったけど…これで…うちのペース。俺も3イニングで13球しか投げてないしね。)
余語『さすがに手強いな…南阪のキャプテン擁する北頼ともなると…。あっという間に試合の主導権を握られた…。』
吉峰(この回じゃの。)
風岡(この回だな。)
吉峰(この回を0でいけばこの試合、9割9分勝てる。)
すいませんがまた二週間後ですm(._.)m
大学受験と同時進行なので許してください