No.256:甲子園を味方にして…
カキィーーーッッーッンッ!
《代打小石川の打球は痛烈!!》
綾田『まずい!ノーアウトからランナーは出したくない!』
パシィッッ!!
春川『うおぉ…』
《捕った!!ショートのキャプテン、高のダイビングキャッチ!!ショートライナー!!!》
舞野『一平ちゃん!』
綾田『一平さん!!ナイキャッチ!!』
高『来ると思ってたぜ。』
小石川『くそ…。』
棟方『ノーアウトのランナーが摘まれたか…。』
『1番、ショート、氷くん。』
《打席には今大会安打数全チームトップの安打製造機、氷!!今日も4打数4安打!!氷のバットが今度こそ光山高校の突破口を開くか!?》
綾田(こいつには打たれて当然…。思いきって攻めていこうぜ!駿太郎!!)
ビュゴゥゥゥッッッッーーーッッーーーッッーン!!!!
カキィーーーッッーッンッ!
《流した!!これはレフト後方への打球!!風にのって伸びていくぞ!!》
パシィッッ!!
《捕った!!これまたファインプレー!!レフト川井の背走キャッチ!!!バックがエースを助けます!!これが光山高校!!》
『2番、レフト、秋葉くんに代わりまして、代打、開発くん。』
《さあ啓稜学院、3点ビハインドの9回裏。ツーアウトランナー無し。》
“絶体絶命のこの場面。”
《代打の3年生、開発に全てを託します。》
青龍寺(頼む…。)
『『『舞野!!』』』
『『『舞野!!』』』
『『『舞野!!』』』
《甲子園はわれんばかりの舞野コール!!場内は異様な雰囲気だ!》
綾田(みんな俺達がコイツらを倒すのを楽しみにしてるぜ…!駿太郎!!)
水仙『まぁ啓稜は暴力事件とかで世間の評判よくないからな…。』
『『『舞野!!舞野!!舞野!!』』』
舞野(気持ちぃ~!やべぇ~!)
ビュゴゥゥゥッッッッーーーッッーーーッッーン!!!!
ズッッバァァーッッッーーーーッッッーッンッッ!!!
『ストライィークッ!!』
『『『うぉぉぉぉーーっ!』』』
綾田(ストライク1つでこの反応かよ…。すっげぇな…甲子園ってのは…。)
開発(くっ…やりにくすぎなんだよ…。)
ビュゴゥゥゥッッッッーーーッッーーーッッーン!!!!
カクッッ!!!
ブンッ!!
『『『ウォォォォ!!!!』』』
《二球目はカーブの空振り!!!二球で追い込んだ!!!!》
『『『あと一球!!』』』
『『『あと一球!!』』』
『『『あと一球!!』』』
舞野(やべ~マジでやべぇ~。)
青龍寺『くそったれが…。』
ビュゴゥゥゥッッッッーーーッッーーーッッーン!!!!
ズッッバァァーッッッーーーーッッッーッンッッ!!!
≪146km/h≫
《これは外角直球!!!》
『ボール!!!』
『『『オオオォォォオオォォ!』』』
《これは惜しくもボール!!ツーアウトになっても落ち着いています!舞野駿太郎!!》
綾田(こーゆー場面でいつも以上の力が出せる…。だから好きなんだよ!)
ビュゴゥゥゥッッッッーーーッッーーーッッーン!!!!
綾田(舞野駿太郎っつー、俺たちのエースがよ!!)
ズッッバァァーッッッーーーーッッッーッンッッ!!!
『ボール!!カウント2ボール2ストライク!!』
『『『ウォォォォ!!!!』』』
《これもいいコース!!しかし惜しくも外れてボール!!啓稜学院はあと一球でまさかの敗退が決定します!!》
『舞野!!あと一球だ!!頑張れ!!』
『キャー!駿太郎くん!キャー!』
『啓稜を完封しちまえ!』
『頑張れよ!!舞野!!』
舞野(さいっこー…だぜ…。この歓声。)
ビュゴゥゥゥッッッッーーーッッーーーッッーン!!!!
《インコース直球!!》
開発(負けられないんだ!俺たちは!!)
カキィーーーッッーッンッ!
《とらえた!大きい!!!!!センター太田が下がっていく!!》
今、光山が熱い!