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252/382

No.252:4番、ピッチャー、鬼頭くん

『3番、レフト、奥田くん。』




《さあ打席には強打の楽秦工業の3番バッター奥田!!!S・9の2人が繋いで出塁したチャンスをものにできるか!?マウンド上には好投手、小宮哲都!!》






増田『あいつはこの場面。絶対打つよ。』


武田『だな。』


増田『破刃や剣刃、そして天。こいつらを繋ぎとめるためも、うちの3番バッターは最も大切なポジションでもある。戦略的にも、破刃剣刃天を並べるわけにはいかない。だからこそウチの3番はただの3番バッターじゃだめなんだよ。』


武田『あぁ。なんだかんだウチはその3人の打力に頼ってた…。でも、このチームを陰で支えているのは…』



“本当は、奥田なんじゃないかなぁ。”





カキィィィーーーッッッーーーッンッ!!!




《真ん中低めの変化球をコンパクトなスイングで流し打ち!!!!!打球は一二塁間を痛烈に破る!!!二塁ランナー鳴島破刃は俊足だが!?回るか!?いや、止まった!!》




増田『最高のチームバッティングが出来る。それが奥田だ。』




《ツーアウトランナーフルベース!!!3番奥田も繋いだ!!ツーアウトランナー無しから3連打で満塁!!!そして打席には、S・9の鬼頭博行の弟、4番、鬼頭天!!》








小宮『やっぱそうだよね。』



西口『ああ。ここは、博行先輩でいこうと思う。監督の意向だ。』


小宮『ったく…なんでこうもツーアウトから弱いんだろうね僕は…(笑)』


西口『負けなきゃ次がある。全員野球でこの試合、絶対勝つぞ。』


小宮『百も承知だよ。勝って準決勝、行こう!』





《おっと…?これは…ピッチャー交代でしょうか?小宮がグローブを変えます。》





鬼頭天『?』




『邦南高校、シートの変更をお知らせします。』



増田『まさか…なぁ。』


ーーーーー

小宮:1→6

島谷倫:6→4

鬼頭:4→1


ーーーーー





『1番、ショート、小宮くん。4番、ピッチャー、鬼頭くん。8番、セカンド、島谷倫暁くん。以上に代わります。』


『対する、楽秦工業高校、4番、ピッチャー、鬼頭くん。』






   123 4 56789

――――――――――――――┓

  |鳴鳴奥 鬼 吉来武増下|

楽秦|島島         |

工業|破剣田 頭 川馬田田川|

  |467 1 95328|

――――――――――――――|

  |693 1 27548|

邦南|小副大 鬼 西藤松島慶|

  |         谷 |

  |宮島場 頭 口武坂倫野|

――――――――――――――┛




《なんということでしょう!!ここで、この場面で、ピッチャーを鬼頭博行に交代!!ツーアウトランナー満塁で打席には弟の鬼頭天!!!さあ大注目の兄弟対決!!!》




片野『別に話題性を考えた訳じゃない。この場面を託すには、博行が適任だった。それだけの理由だ。』



鬼頭天『ははははは…サイコー。サイコーだぜ…。兄貴ィ…。』




鬼頭博『サイコーだな。こんな場面で天とやれるなんて。』






《両者とも…笑っていますか?》




鬼頭博『打てるもんなら打ってみろ!』

鬼頭天『かかってこい!』







『プレイ!!!』





《凄いことになっています!ここ阪神甲子園球場!!!4時を過ぎて始まったこの試合、中断、延長などあり、現在時刻は9時に近づいてきているこの試合、延長13回表、打席には鬼頭天、対するマウンドには、鬼頭博行!!!》














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