表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
237/382

No.237:鬼頭兄弟記Ⅱ

天『ねえ兄貴。今日も一緒に練習してくれないの?』


博行『ちょっと最近いかなくちゃならねえところがあるんだ。勘弁してくれ。』


天『…。』



チャリンチャリン…




天『約束したのに…。嘘つき。』







そしてある日





テクテク…



カーン!


『うわぁ!また打たれた!』


『まだまだだな!哲都!』



『じゃあ次、俺行くよ!』


『来い!翔真!』



ズバァーンッ!



『相変わらずすげー球だな!』




鬼頭天『あれは…兄貴…。今日も用事があるはずじゃ…』


ズバァーンッ!



『くっそぉ!俺を打ち取る年下なんて初めてだ!お前、いままで俺が見てきた年下で1番すげーよ!』



鬼頭天『え…』







次の日



天『兄貴ィ。今日こそ、キャッチボールやってよ。』



博行『何回も言わせるなよ。俺にそんな暇は無いんだよ。あと少しで出掛けなきゃならねえ。』



天『そっか…』







カキィーン!!




『うわっ、打たれた!』



『今日は俺の勝ちだな!翔真!』



天『やっぱり…兄貴の用事って…』





博行『ただいま~。』



丈陽『おい博行。最近帰りが遅いな。なにやってんだ?』



天『…。』



博行『別に。いいランニングコース見つけたから走ったりしてるだけだよ。』



天『…。』






次の日



天『兄貴ィ。今日も…キャッチボールしてくれないよね…?』


博行『何回も言わせるな。じゃーね。一人で練習してこそ、人は強くなれるんだ。俺も一人で練習させてくれ。』






カキィーン!!



『わー!二日連続ー!?』



『今日も俺の勝ちだな!』







天『…。兄貴…。俺のことよりも…あいつの方がお気に入りなんだ…。』



“とりあえず今日はこんくらいにしといていいか?またやってやるからよ。”


“約束だぜ?兄貴。”




天『…。兄貴ィ…。酷いよ…。』







“お前はオリジナルになったほうがいいんじゃねえか?”




天『オリジナルか…。俺があいつさえ越えれば…また兄貴は練習してくれるかな…。』












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ