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No.228:危険なプレー

テスト終わりました!

鬼頭(気を付けろ…翔真…。天は天性の野球センスを持っている…。どちらかといったら本能で来るタイプだ…。)



西口(初球は様子見…。アウトロー直球!!)



ビュウッッッ!!





カキィィィーーッーッーン!!






大場『は!?』




《捉えたぞ!!大きな打球だーーっっ!!》




『『ウワァァァ!!』』




《入ったぁぁ!!バックスクリーン!!いっぱいいっぱい!!なんと1年生の鬼頭天にいきなりグランドスラム!!が飛び出した!!》



大場『嘘やろ…。』



鬼頭(あいつ…アウトローを…あそこまで…。)



鬼頭天『あんたがなんで野球やっているのかは知らねえけどよ…。俺はあんたを許すつもりは更々ねえ。裏切り者。』


鬼頭博『お前が俺を見て何を思おうと自由だ。そしておれがどんな人生を送ろうとも自由だ。ただ、勝つのは俺らだぜ。』


鬼頭天『死ね…。殺してやる…この試合で…。』


鬼頭博『おいおい、物騒なこと言うなや。』



《おっと?これは何やら鬼頭兄弟が二塁ベース付近で会話をしていますか?審判がホームランを打った鬼頭天を急かします。》


鬼頭天『俺があんたを沈める。覚悟しとけ。』


鬼頭博『はいはい。どーぞご勝手に。』




《さあホームを踏んで4対0!!!!一回の表先制しました楽秦工業!!エースで4番の1年生、鬼頭天のバックスクリーンへのグランドスラム!!》



鳴島破『ケッケッケ…。』

鳴島剣『どーだった?あいつ。』


鬼頭『切り刻んでやりますよ。この試合でね。』


鳴島剣『絆も糞もねぇな。クックック…。』


















《フォアボール!!大場翔真初回ピリッとしません!!ツーアウトフルベース!!さあそして打者一巡して打席には1番、鳴島破刃!!》



野中『なんか大場も全国区だとあんまりだな…。素材は物凄い物を持ってると思うんだが…。』


川越『理由は明確だ…。ストレートの伸び…これが全然ない。いわゆる、棒球なんだよ。』








ビュウッッッ!!



ドガッ!




鳴島破『いたっ!!』



《デッドボールで追加点!!大場これでこのかい5失点!!》



鳴島破『やられたぜ…。いてぇな…。』


鳴島剣『借りは返させてもらうよ。』


西口(!?)




ビュウッッッ!!




カスン…。



《これは引っ掛けた!ボテボテの打球!!一塁ベースカバーの大場へトス!!》



大場『スリーアウトだぜ!』




鳴島剣『邪魔だ。』




ドガッ!!




西口『!!』



大場『っ!!』




《あーっと!!ランナー交錯としてしまった!!ピッチャーの大場は倒れる!ボールも落とした!》



『アウト!!守備妨害!!スリーアウトチェンジ!!』


《あぁ、これはスリーフィートラインから出てますね。ボールは落としましたが守備妨害の判定。このかいの楽秦工業の攻撃は終了ですが…大場投手、うずくまったまま動けません。いまの衝突でどこか痛めたか?》



鳴島剣『ちぇっ。守備妨害か。つまんねーの。』


氷室『ちょっとあんた!わざとだろ!』


鬼頭『待て!氷室。』


鳴島剣『わざと?なんだ酷いなぁ。わざとだったらなんだって言うわけ?別にこれの何が悪いの?こんなんで倒れるくらいの体幹じゃあたかが知れてるぜ。』


大場『くそったれ…。』


鬼頭『相変わらずだな。剣刃。お前らクソ餓鬼は。こーゆー戦い方、やめにしようぜ?なぁ。見てて気持ちいいやつ一人もいねえんだよ。』


鳴島剣『破刃が当てられて黙ってろと?やられ損じゃん。いいじゃん。こいつもさっき人にボール当てたんだし。おあいこってことで。』


大場『わざとじゃねぇぞ…。俺は…お前らと一緒にすんな…。』


小宮『大丈夫ですか?』


大場『こんなんでくたばってたまるかよ…。』



鬼頭『おあいこなんて関係ない。スポーツマンとして有るべき姿はフェアプレーだろ?なんで昔からこんなことしかできねえんだよ?お前らの実力がありゃ普通にやっても互角かそれ以上だろ?』



鳴島剣『わかってないねぇ。』


鳴島破『剣刃。どーしたん?』



鳴島剣『なんかこいつらがいまの俺のプレーがフェアじゃないとか言ってくるんだけどさ。』


鳴島破『あ?俺にさっき当てといて。よくもそんなことが言えたもんだぜ。』



氷室『あんたと一緒にすんな!あんたはわざとだろ!わざとやるのはやめろっていってんだよ!なんでこんなことすんだよ!』




鳴島破『なんで、か。』



鳴島剣『人の不幸は蜜の味。ってよく言うだろ。クックック…。』


鳴島破『たまらねえんだよ…。たのしそーに野球っつークソみたいなスポーツをやってるやつらの夢ってのを…こーゆー風に奪ってやるのがよ…。ケッケッケ…。』



『こら!君たち早く攻守交代をしなさい!』



鳴島剣『はーい。』

鳴島破『はーい。』






鬼頭『相変わらずだな…。』

氷室『あいつら…昔からあんなんなんですか?』


鬼頭『ああ…。俺らS・9はその強さゆえに世間からはあまり好かれてこなかった…。それには他にも理由がある…。あいつらのその危険なプレーやマナー違反なプレーが目立ってしまうことで…より南阪全選手、監督に'危険なやつら'っていうレッテルが貼られてたんだ…。』



氷室『あんなやり方で勝って楽しいのかよ…。』


鬼頭『だろうな。さっきもあいつら自身がいっていたように、あいつらは人が苦しむ姿が好きなんだ…。キモいだろ?』



氷室『とんだ悪趣味っすね…。』



大場『っててて…。』



鬼頭『大丈夫か…!?翔真…。』



大場『すいません…。ちょっとヤバイかも知れません…。』



鬼頭『は!?どーした!?』




大場『嘘でーす!全然おっけーっす!いきなり5点も取られてごめんなさい!』



鬼頭『心配させんなよ…。』



大場『ははは…。』



鬼頭(翔真…。死ぬなよ…。)





大場『…。……。』







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