No.227:水仙智也×2<鳴島剣刃+鳴島破刃
《さあマウンド上のエース大場、1番の双子の弟、鳴島破刃に第一球…投げる!!》
ビュゴゥゥッッッ!!!!
スットォォォーーッッーッーン!!
カキィィーーッーッン!!
西口『初球からこのフォークを!?』
大場『なに!?』
《さあ先頭の鳴島破刃、いきなり大場のウイニングショットのフォークを綺麗にレフトに流してクリーンヒット!!ノーアウトランナー一塁です!!》
大場『俺の下村フォークを初見で…』
鬼頭(中学に入る前にコイツらクソ餓鬼とはおさらばしたが…小学校の時…こいつらクソ餓鬼は打順こそ8番9番だったが…そのプレイスタイルは水仙よりも上と言われてきた…。守備でもあの名手、水仙智也をサードに追いやってまで二遊間で使われてきた…あの実力…。実質このチームには…)
(((水仙の強化版が2人いる…。それも1番と2番、ショートとセカンドに…。双子だけあって意志疎通もバッチリ…。)))
『2番、ショート、鳴島 剣刃くん。』
大場(改めてスゲーな…。南阪っつーのは…。だが俺は一度こいつらを抑えている…。できないはずがない!)
ビュゴゥゥッッッ!!!!
《一塁ランナー鳴島破刃スタートを切った!!》
西口(水仙と同じパターンか!!やらせるか!)
《キャッチャー西口も素早いスロー!》
ズザザァァーッ!
『セーフ!』
《しかし悠々セーフ!!鳴島破刃の二盗成功でノーアウト二塁!!》
西口(焦るな…慌てるな…俺はキャッチャーだ…。)
大場(こいつ…まさか水仙みたいに初回からいきなり三盗も狙ってるんじゃ…。)
ビュゴゥゥッッッ!!!!
《ランナースタートを切った!!》
大場(やっぱり!)
鳴島剣『智くん(水仙の呼び名)と同じ手段を使うわけねーだろ。』
コン…
《セーフティエンドラン!!サードは二塁ランナーのスタートに釣られてバント処理に来るのが遅い!これは投げられない!2番の鳴島剣刃の素晴らしいセーフティバントでノーアウトランナー一塁三塁!!これがこのS・9、悪童コンビと呼ばれた二人の連携!》
『3番、レフト、奥田くん。』
《さあそして3番は日系のキューバ出身、奥田セペス!さあこのチャンスで先制なるか!!》
鬼頭(クソ…ランナーは俊足の二人…。そんで4番は天…。なんつーチームだ…。)
天『この試合で終焉だ。クソ兄貴。』
…
《フォアボール!!初回大場、ピリッとしません!3番の奥田セペスを歩かせてノーアウトフルベース!!さあそして続く4番にはS・9の鬼頭博行の実の弟、一年生の鬼頭 天が打席に入ります!》
『4番、ピッチャー、鬼頭くん。』
鬼頭(天の野球センスは桁違い…俺の野球センスなど天の足元にも及ばない…。気を付けろ…翔真…。)
鳴島剣『クックックッ…。』
鳴島破『ケッケッケッ…。』
鬼頭『この一打で沈め。終わらせてやるよ。テメーらの夏をな。』