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225/382

No.225:雨…

プルルルルル…



鬼頭『あぁ…、親父?俺だ。』


『なんだ。どーかしたのか?』


鬼頭『…。いや、やっぱ…なんでもねえ…。悪かった。こんな夜遅くに電話して。』


『まて!』


鬼頭『なんだ?』


『悔いの残らない、終わり方にしろよ。長い目で見てな。じゃあ。』


プツン…



プー、プー、プー



鬼頭『親父の想い…無駄にはできねえよな…。』





翌朝…


午前6時


ザーザー!


ザーザー!



松坂『結構雨降ってんな…。』


副島『まぁ、やるっぽいぞ。あと2時間様子見て、ダメだったら中止だそうだ。後手踏んではいかん。気持ちは切らすなよ。』


大場『ま、雨の中の試合はもう慣れっこなんでやってもいいですけどね。』






2時間後、



副島『ちょうど止んだな。こりゃやるっぽいな。』






《さあ雨のためプレイボールを2時間遅らせての試合開始!ただいま午前11時!兵庫代表・優勝候補筆頭の、北頼高校 対 宮崎代表・土南学園の一戦!》






ズザザァァーッ!



《あーっと、これでこの試合二回目の中断です!現在8回の表、北頼高校の攻撃!しかし7回の攻防が終わって2対1と土南学園がリードしています!このまま雨天コールドゲームとなりますと、7回を終了していますのでゲームが成立します!となると、土南学園が北頼を倒すという、世間でいう金星をあげることになります!》



松坂『なげぇ…。』


島谷倫『もう試合始まって4時間以上経ってるぞ…。』


副島『まぁさっきの中断も長かったからな…。』




田中『頼む…コールドゲームだけはやめてくれ…』


風岡『わめくな。大切なのは不動心。俺達がギャーギャー騒いだところで天候には何の影響もない。大丈夫だ。今まで俺達がやって来たことが間違っていなければ必ず雨は止む。そういうものだ。』



青馬あおば『キャプテン流石だなぁ。イケメン!』


風岡『黙れ。』






《さあ少し雨が弱くなってきましたか!?審判団も出てきました!どーやら試合再開のようです!》




神社原じんじゃはら 隼人はやと『コールドで逃げたかったのが本心だが仕方がない。このピンチを削って絶対勝つ!』




『3番、センター、風岡かざおかくん。』




ビュゴゴゥゥゥッッーーーッッー!!



≪150km/h≫



パッキィィィーーッッーーッンッ!!




神社原『え…。』





《入ったぁぁぁ!!3番の球帝こと、風岡蓮太郎のセンターバックスクリーンへの弾丸ライナー!!逆転スリーラン!!試合再開直後の一球!!4対2!!北頼高校逆転!!》



『4番、ピッチャー、青馬あおばくん。』



風岡『大輔だいすけ。今がチャンスだ。一気に畳み掛けろ。』


青馬『おう。勝てば鬼頭と戦えるかもしれねえんだから、当然やるぜ。』



ビュゴゴゥゥゥッッーーーッッー!!




カキィィーーッーッン!!





《今度はレフトスタンドへ!!4番青馬も続いて5対2!!》



ザーザー



ザーザー



青馬『ちょっと雨も強くなってきた。さっさと終わらせっか。』





《最後は空振り三振!!北頼高校、土南学園のMAX154km/hの速球派エース神社原隼人に序盤苦戦、そして二度の中断がありながら、逆転勝利です!!これでベスト4進出一番乗り!》



北頼高校|100 000 043|8

土南学園|200 000 000|2


ザーザー


『本日の第二試合は、雨天のため、順延となります。』


《そして今日の第二試合、邦南vs楽秦工業の試合は、明日の第三試合に順延、と発表されました!》



副島『明日か…。』



松坂『いつになってもベストを尽くすだけだぜ。』



木村『明日も雨っぽいけどね。』


鬼頭『まあ午後かららしいけどな。』





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