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223/382

No.223:鬼頭vs赤嶋―ありがとう。

赤嶋『まさかこの甲子園の舞台でお前と対決することになるなんてな。感銘するよ。』


鬼頭『頭也の高校野球生活の終止符には俺がぴったりだろ。』


赤嶋『それはこちらの台詞だ。全力でかかってこい。』


鬼頭『言われなくても。』




ビュゴゥゥッッッ!!!!




カーン!



『ファールボール!』



≪155km/h≫



西口(初球から当てた…!)




赤嶋『認めてやるよ。博行。俺が今まで見てきた投手のなかで、お前が最高の投手だ。』


鬼頭『俺を育ててくれたのは間違いなく頭也…お前のおかげだ。』




ビュゴゥゥッッッ!!!!




スッッ





赤嶋『何年も、何千、何万球と受けてきた俺がお前のそれに引っ掛かるかよ!』






カキーン!!





《強い打球!流した!しかしファール!!》



西口(赤嶋もこの場面…さすがに打ち気に逸っている。全球種を交えて最後は超高速シュートでいこう。)







ビュゴゥゥッッッ!!!!



カァクゥゥッッ!!



《ストライクからボールになるスライダーを見送ってカウントツーツー!!勝負のカウントだ!》




西口(いきますよ。)



西口が超高速シュートのサインを出す。





西口(なに!?)




鬼頭は首を横にふった。



鬼頭(こいつには…最後はこれでいきてえんだ。拓磨。)




西口(直球勝負ね。勝ってくださいよ。)




鬼頭(俺にとって特に特別な頭也だからこそ…、最後はこれでいきてえんだ。)




『俺の、魂のストレート――――――』






ビュゴゴゥゥゥッッーーーッッー!!






赤嶋『ストレート!!受けてたつ!!!』





キュウィィーーーッーッーン!!





赤嶋『ウラァーッー!!!』







ズッッ




バァァーーーッッッーッーーーンッ!!





≪156km/h≫





鬼頭(世話になったな。頭也…。ありがとう。)



赤嶋(俺は…こんなすげぇやつをリードしてたんだな…。)







《空振りの三振!!!最後は甲子園最速のストレート!!156km/hで試合を締めた!!最後は元同僚、そしてもと恋女房の赤嶋頭也を空振り三振に斬ってとった!!》






『『『ゲーム!!』』』



『『『ありがとうございました!!』』』





《三回戦、神奈川代表・美鶴学舎と愛知代表・邦南の一戦は、両軍の息詰まる投手戦の末、1対0で、邦南が勝利をおさめました!!邦南の先発投手、一年生の小宮は9回ツーアウトまでパーフェクトピッチングという素晴らしいピッチングを見せました!!》



赤嶋『こっから先が大変だぞ。』


鬼頭『わかってるよ。またいつか、バッテリー組めるといいな。』


赤嶋『勝てよ。次も。』


鬼頭『ああ。』






美鶴学舎|000 000 000|0

邦南高校|000 000 01Χ|1









??『勝ったな。邦南。』


??『結局どーすんだ?直政なおまさ。』


??『この試合に勝った方に行くって心のなかで決めてたぜ。俺、邦南に行くわ。そんでエース奪って甲子園で優勝してやる。逸也いつや、お前はどーすんだ?』


??『俺も悩んでるよ。ただお前とまた野球やんのも疲れるんだよな。』


??『なんだよ。行こーぜ。邦南。』


??『考えとくよ。』





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