No.221:完全試合まであと、一人。
《さあパーフェクトゲーム完成まであと一人!!》
ビュゥゥッッ!
ブン!!
《初球は豪快な空振り!!》
栄『頭也まで回せばなにか起きる!!』
ビュゥゥッッ!
カァァクゥッッ!!
栄『くっ!』
《さあ二球目のドロップも空振りで二球で追い込んだ!!》
小宮(あと一踏ん張り!)
栄『負けて、たまるかぁ!!』
ブワァァッッ!
西口『よし!空振り三振だ!』
栄『ぶったたけ!!』
カキィィーーッーッン!
小宮『レフト!!』
西口『捕れ!!』
藤武『うおおぉ!』
《9番エースの栄の打球はレフトへ!!》
藤武『落ちるな!落ちるな!』
ポトッ…
小宮『…。』
《ヒット!!甲子園球場に美鶴学舎高校初めて“H”のランプが灯りました!!9回ツーアウトから9番の栄にレフト前ヒットが飛び出した!!小宮哲都、完全試合達成ならず!!》
西口『悔しいが切り替えるしかない。』
小宮『うん。めちゃめちゃ悔しいけどね…。』
西口『ここで崩れてズルズルいって逆転、なんてやめてくれよ。』
小宮『こっからズルズルいったら並みのピッチャーだよ。証明するよ。僕ならできる。』
西口『勝つことだけ考えよう。』
赤嶋『来た…。うちの流れだ!』
『ナイバッチ!!清二郎!!』
栄『おうっ!』