No.220:パーフェクトペース!!
《さあ一点リードで9回の守りについた邦南高校のマウンドには一年生の小宮哲都!!そしてなんとこの一年生がオーバースローとサイドスローを投げ分けて美鶴学舎打線を翻弄。現在8イニングスを投げて四死球0、奪三振15、そしてなんとなんと、打たれたヒットも“0”!夏の甲子園史上二人目の完全試合達成をかけて9回のマウンドに上がります!!》
赤嶋『なにがなんでも出るぞ!!まず一人、一人出ようぜ!!そーしたら流れが変わる!そっから逆転だ!』
名古屋『一人でればリズムが崩れる。天国から地獄に突き落としてやろうぜ!』
《この夏の甲子園の長い歴史の中で、ノーヒットノーランは幾度か達成されていますが、パーフェクトゲームは今大会一回戦で青龍寺が記録しただけで、達成者はたった1人!1年生としては当然史上初の完全試合達成まであと少し!!》
『7番、レフト、金山くんに代わりまして、代打、大曽根くん。』
《さあ代打で今夏初登場の大曽根を起用してきました!!》
ビュゥゥッッ!
ズバァァーーッーン!
≪144km/h≫
『ストライーク!!』
《初球はアウトロー一杯のストライク!9回ですが衰えません!この制球力!》
大曽根(球速表示以上に伸びてくる…。綺麗なストレートだ…。)
ビュゥゥッッ!
大曽根(横から…)
ブワァァッッ!
大曽根(これほどとは!!)
ブン!!
《空振りの三振!!まず先頭の大曽根を横手投げからの浮き上がるスライダーで空振りの三振にきってとった!まずワンナウト!!!完全試合まであと二人!!》
西口『落ち着いていけよ!!哲都!』
『8番、セカンド、伏見くんに代わりまして、代打、赤池くん。』
《美鶴学舎も必死の代打攻勢!!一方の一年生小宮も、一年生としては当然史上初、夏の甲子園では一人しか達成していない完全試合まであと二人!!》
赤嶋『出ろ!!赤池!!』
ズバァァーーッーン!
『ストライーク!!バッターアウト!!』
《見逃しの三振で今日17個目!!完全試合まであと一人!!!》
『9番、ピッチャー、栄くん。』
小宮『ふぅーっ…。』
ドクッドクッ…
栄『監督は俺に代打を出さなかった…!その期待に応えるためにも!!絶対打つ!!』
西口『哲都…俺とお前でパーフェクト達成して、この甲子園に名を刻もうぜ!!』