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No.219:真剣勝負
ズバァァーーッーン!
『ボール!!カウントツースリー!!』
《さあフルカウント!!難攻不落の美鶴学舎バッテリー対南阪のエース鬼頭!!さぁどうなる!!》
氷室『ヒロユキ先輩!!打ってください!!』
副島『頼んだぞ!!ヒロ!!』
西口『決めちゃってください!!』
鬼頭『あいつら…。ったくしゃーねーな…。』
“見てろよ!お前ら!”
赤嶋(清二郎…。お前は本当に素晴らしいピッチャーだ…。あとは…)
“俺に託せ!!”
ビュッッッ!!!
《渾身のストレート!!》
『集中すること…桜沢の如し!!』
カキィィーーッーッン!
赤嶋(やっぱキャッチャーの心ってのは…どうやってもピッチャーの心には勝てないんだよな…。ヒロ…)
《打ったぁぁ!!打球はセンターへ!ヒットです!!ヒットです!!4番鬼頭の均衡を破る、念願の、先制タイムリー!!8回裏、邦南高校、ツーアウト一三塁からの、今日打撃で良いところのなかった鬼頭のセンター前へのタイムリーで先制!!1ー0!!!!》
《“やはりやりました!!鬼頭博行!!!!”》