No.216:進化?
《見逃し三振!2番の副島は見逃し三振!》
『3番、ファースト、大場くん。』
大場『博行先輩。回しますよ。』
鬼頭『やれるだけ、やってみるわ。』
赤嶋(なんだこいつら…。突然言うこと聞かなくなって…)
カキィィーーッーッン!
『ファールボール!』
《さあ良い当たりでしたがファールです。》
赤嶋(このコースをためらいもなく…。)
栄(このまま行っていいのか…?今度こそ先制点持ってかれるんじゃ…?)
川越『バッテリーに動揺が見えるな。』
野中『どうする…大場…。』
赤嶋(俺のリードが…大場なんかに破られてたまるかよ…!)
ビュゥゥッッ!
カクッ
赤嶋(空振り三振だ!)
ズバン…
『ボール!』
赤嶋(見送った…?…だと!?俺がプランニングしたリード通りにいけばこれで空振り三振だろ!?)
大場『俺たち進化してんだよ。』
赤嶋『!?』
大場『あんたのその情報っての、もう古いんじゃない?』
赤嶋『そんなはずがあるか…。試合中に人間が変わるなんてことは…。』
ビュゥゥッッ!
カクッ
カキィィーーッーッン!
赤嶋『な!?』
《打球は一二塁間を破る!!二塁ランナー俊足藤武は回るか!?》
木村『ストップ!ストップ!』
《止まった!!ツーアウト一三塁でバッターは4番の鬼頭!!0ー0の8回裏、今日全く良いところのない鬼頭が打席に入ります!今日の試合最大最高のチャンス!!》