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202/382

No.202:ミトコンドリア

『3番、ファースト、大場くん。』




《さあそして打席には今日3回持たずノックアウトされているエース大場!!ピッチングの借りはバッティングで返すことができるか!!》




高田『大場はバッティングも素晴らしいものを持っているからね…。』



谷口『長打力も侮れないですしね。』



薮内『逃げるな…。攻めろ…。』




ビュゴゴウッッッッッ!!!!



ズッッバァァーーッーーーッ…ン!



大場『くっ。』





《初球は空振り!完全に振り遅れた!!》




大場(コイツ…序盤からほとんどペースが落ちてねえ…。すげぇな…。これが投打に渡りチームの柱か…。)




ビュゴゴウッッッッッ!!!!





『ストライク!!!ツー!』



《今度はアウトロー一杯!!二球で追い込んだ!!》




大場(認めてやるよ…。薮内琢雄…。憧れるよ…。あんたみたいなプレースタイル…。だけど…)




ビュゥゥッッッ!!



上村了(このシンカーで御開きだ!!!)




スッッ…




大場(だけど…だけどよ…。)








上村了(かかった!)












“““投球で活躍できなくても…打撃…守備…走塁…他のことで挽回するチャンスがあるのが野球なんだ!そして…そのチャンスで挽回できる奴が、おとこなんだ!!”””







カキィィィーーーーッッーーッン!!!







《アウトローボール気味のシンカーを流した!!!》




上村了(よくジャストミートしたな…。が、このボールを打ったところでファールにしか…)





薮内『切れろ!切れろ!』




上村了(…!!!)









大場『イッケェェェェーーッ!!』







《打球はフェアか!?ファールか!?》







ポーン…













薮内『な…』







大場『あ…』



















『『『ウワァァァァァァァァァァ!!!!!』』』







《入ったぁ―――――――――!!!―――――――レフトポール直撃!!!!!3回途中ノックアウトされたIQ王子こと、二年生エース、大場翔真の、逆転、ツーランホームラン!!!!!!!!9回表、5点差ツーアウトランナー無しから、6連打で6得点!!!!!これが…これが春の王者、享神を破った、愛知代表邦南高校の実力!!!この土壇場でのここの勝負強さ、持ち前の勝負根性が生み出した、大逆転劇!!!》






薮内『すげーな…。』




上村了『へこんでんのか?』



薮内『バカか。んな分けねーだろ。』




上村了『じゃあなんだよ。ミトコンドリア(詳しくはパソコンで検索)。』



薮内『ミトコンドリアじゃねーよ。確かに丸っこい体してるけどよ。』


上村了『ごめんごめん。豚雄ぶたお。』



薮内『豚雄ぶたおじゃねーよ!琢雄たくおだよ!そこ間違えんな!』



上村了『だって体型が丸いって言うか…何て言うか…』



薮内『ストレートすぎんだろ!!(笑)』



『ははは!』



薮内『なんだよ。レグホン頭。』


松本『いやいや…負けたら…お前らのその絡みも見れなくなっちまうのかなってよ…。』



薮内『負ける?誰が。』



松本『良かった。お前がまだ闘志を失ってなくて。そうだ、まだ勝負は終わっていない。一点ならまだいくらでもなんとかなる。だからこのあと、落ち着いて抑えようぜ。』



薮内『おう!当然だよっ!』










ビュゴゴウッッッッッ!!!!





鬼頭(くっ。球質が重い上にインコースに…。)




カーン!




《打球はピッチャー薮内の正面。スリーアウトです。しかし展開急転。邦南高校が大場のホームランなどでこの回6点をとって逆転に成功しました。まもなく9回裏、陽灘学園の攻撃が始まります。》













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