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201/382

No.201:癖


《1年生小宮の打球はセンターの頭上を越える―――――!!》



薮内『俺のシンカーが!!』





《三塁ランナーは越えるのを確認してからベースを蹴ってホームイン!二塁ランナーもハーフウェイの体勢からホームイン!一塁ランナー俊足の慶野も返ってきた!!三点タイムリー!!小宮も三塁まで進んだ!!10対8!!!邦南高校9回ツーアウトランナー無しから3点とってきた!!》






『2番、ライト、副島くん。』




小宮『タイムお願いします。』




《ランナーの小宮がタイムをとってバッターの副島の元に駆け寄ります。陽灘学園も伝令を出します。》







副島『ホントか?』


小宮『はい。少しの差ですけど…。わからないことはないと思います。』


副島『そうか。わかった。やってみよう。』




上村了『大丈夫だ。今日こいつはお前のシンカーに翻弄されている。シンカーで最後に決めにいく配球でいくぞ。』




薮内『おっけ。任せろ。勝ってるのはこっちなんだ。』





上村了(初球はシンカー。)




副島(どっちで来る…?)




ビュゴゴウッッッッッ!!!!




スッッ


『ストライク!!!』




副島(初球はシンカー…。次はなんだ…?)



上村了(次は内角にスライダー。)




副島『!』




(違う!グラブの角度!小宮の言う通りだったぜ!ストレートか!?スライダーか!?)




ビュゴゴウッッッッッ!!!!



カクゥゥッ!




『二球目スライダーに空振り!』




副島(スライダーか…。8回から使い始めたあれか…。)




上村了(次はボールになるシンカー。)



副島(初球と同じ!シンカー!)



ビュゥゥッッッ!!



スッッ





上村了(これでゲームセットだ!)




ズッッバァーン!




『ボール!』



薮内『よく見たな…。』



上村了(なんか嫌な見逃し方だったな…。だがそうなればこれで終わらせてもらおう。)



薮内(アウトロー直球ね。さっきのシンカーの軌道からそのまま見逃し三振っと。)




副島(来たな。次で仕留める。)




ビュゥゥッッッ!!





《アウトロー直球!!!素晴らしいコース!!》





ガッッ!




薮内『はっ!?』



上村了(なんだお前…。なぜそんなに踏み込める…!?まさか…)



カキィーーーッン!!!




《打球はレフト前!!うまく流していきました!!キャプテン副島のレフト前タイムリーで三塁ランナー小宮がホームイン!!これで10対9!!一点差!!そして同点のランナーが一塁に出ました!!9回ツーアウトから5連打で一点差!!!そして打順はクリーンナップ!!!》



上村了(まさか…配球が読まれている…?だとしたら…ピッチャーの様子が変わったとしか…。こっちは8回からリードも変えている…。1年の頃によく出ていた…あのグラブの角度が変わる癖が…?…だとしたら…なぜだ…。あの癖は完璧に直したはずじゃ…。)




薮内『なんかさっきので、足がいてーな…。』



上村了『…!!そーゆーことか!!!8番島谷の打球をさっき足に受けてから…!!』






《一点差ツーアウトランナー、一塁!!打席には3番の大場翔真!!!》




“““さあ、試合の行方が分からなくなってきた!!!!”””











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