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ゆき姉と買い物(1)

風邪を引いてしまい更新が遅れました…



ちなみに今回はゆき姉空気ですのでご注意を

「これ!絶対これよ!ああ〜もうめちゃくちゃ可愛いわぁ」



語尾にハートマークでも付きそうな勢いで抱きしめてくるゆき姉にボクは苦笑するしかない。



でも実際、ピンクのワンピース姿で鏡に映るボクは妖精のように可愛いかった。



「よし、それじゃ早速駅前のショッピングモールにいくわよ!」



「う、うんっ」



興奮気味のゆき姉に手を握られながら玄関で靴(ゆき姉のお古だ)をはいて家を後にする。


どんな服を買うのか色々想像していると、いつの間にかショッピングモールに着いていた。



まずゆき姉が一番最初に向かったのは可愛い系の服がたくさん置いてあるところ。



ゆき姉が目を輝かせて服を選び出すので声を掛けづらかったボクはとりあえず店内を物色することにした。



「あ、これとか可愛いかも」



数ある服の中でも真っ先にボクの目を引いたのがピンクのフリフリがついたスカートだった。


「結構いいかんじだよねー…」



ボクが着ているところを想像してみる。



…うん、大分可愛いっ。



「お客様、よろしければ試着してみますか?」



「ひゃわっ!?」



「きゃっ!?ど、どうかなさいましたか!?」



「あ、いえその…えーっと…い、いきなり声をかけられたのでびっくりしてしまって…。ごめんなさい…」



「あ、それは大変失礼しました。で、どうでしょう?試着なさいませんか?」


店員さんはニッコリと微笑みながら店の奥にある試着室を指差した。



ゆき姉はゆき姉で色々選びまくってるみたいだから試着しにいっても問題はないよね。



「じゃあお願いします」



「では右の試着室へどうぞ」



店員さんの後をついていきスカートを手にして右の試着室に入る。



鏡に向き合い、スカートに足を通したところで気が付いた。



「ボク、スカートの付け方知らないんだった…」



「いかがでしょうか?」



「あ、あのぅ…そ、それが…付けれないんです…」



「あ、それでしたら私がやりましょうか?」



「うぅ…お願いします…」



恥ずかしいけど、ここは店員さんに頼むしかない。



「ふふ…。この服は可愛らしいですから、絶対にお客様にあうはずです」



「あ、ありがとうございます…」



誉められて照れているボクに笑いかけながら店員さんはスカートを付けてくれた。


「ど、どうですか…?」



「ふふ。とても似合ってますよ」



「って、なんで頭撫でるんですか!?」



「あ、すみません…お客様があまりにも可愛らしかったので…。気分を害されたのなら謝ります…」



「い、いえ…謝らなくても大丈夫です」



「分かりました。その服、いかがなさいますか?」



うーん…ゆき姉に頼んで買って貰おうかな…



今さら服が一着増えたからって気にする人でもないよね。


「えと、連れの人が買ってくれると思います」



「ではレジの方で預かっておきます。また何かありましたらお呼びください」



「はい」



親切な店員さんはスカートを手にレジへと戻っていった。



「さて、ゆき姉は…いたいた」



まだ服を漁っていたゆき姉のところにいき買いたい服があるといってレジへと向かった。


まあ、その前に大量の服を試着させられたけどね…



そのあとあの店員さんに服を袋に詰めてもらい、店を後にした。



店を出るときに頭を撫でられたけど…まあよしとしよう。

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