変なスイッチはどこにあるのかわからないけど31回目のラジオ
「まさか31回目のラジオができるとは思いませんでしたっていうと、終りかけているみたいですよね」
「始まってもいないわよ」
「何言っているんですかアミさん、31回目のラジオ始まっていますよ」
「まぁ結局放送されていないけどな、頑張っていこう」
「そうですね」
「ところで今回テーマはなんにするの?」
「こんなときお昼の番組のようなものが欲しいですよね」
「あぁサイコロ」
「学校にサイコロはないだろう」
「代用品で鉛筆つかいましたよ」
「何のために?」
「授業中のひまつぶしですね」
「授業で暇つぶしと言うのもおかしな話だがな」
「そうですか、結構つぶせるものですよ」
「あぁ私もつぶしていたわね」
「友達いなかったんですか」
「いたわよ、まぁ今回は授業中の暇つぶしでいいんじゃない?」
「ゲストいないからって緩みきっていますね」
「まぁ気持ちを切り替えるためにいいんじゃないか?」
「そうですねってわけで、アミさんからお願いします」
「折り紙はよくやったわね」
「態々買ったんですか?」
「違うわよ、学校って結構プリント類多いから紙あまるのよ」
「それは分かります、結構多いですよね」
「重要なお知らせとかもあるんだがな」
「自習のときとか、明らかに前やったプリント渡されたりすることありますしね」
「そうそう、それで不要なやつで折り紙するのよ、おもに鶴とか」
「アミさんの場合千匹つくりそうですね」
「どんだけ暇なのよ私」
「千匹も折っていたら、収納場所にこまるだろ」
「いや、だから折っていないし、流石に授業おわったら捨てるわよ」
「鶴以外になにか折ってました?」
「手裏剣とか紙飛行機とかね」
「それ、授業中投げていたんですか」
「まぁね、あっ鶴も投げたわ」
「他のクラスメイトにも迷惑な行為だな」
「ヒナはなんかやった?」
「まぁ先程もいいましたが、鉛筆であそびましたね」
「鉛筆転がして何か楽しい?」
「なんか妙に楽しかった覚えもありますが、今考えると何が楽しいんだろうって思いますね」
「授業中って変なスイッチ入るわね」
「何かあるんでしょうかね?」
「箸が転がってもおかしい年頃というのがあるくらいだからな」
「年のせいですか」
「もしくは、ヒナのもともとの性格とかじゃない?」
「アミさん、今は鉛筆転がっても楽しくはないですからね」
「そういうことにしておくわ」
「いや、なんですかその含みのある言い方」
「別になんでもないわよ」
「とりあえず、そろそろ時間か、ヒナ最後に一言をたのむ」
「あれですよ、多分授業がつまらなくて、眠いので変なテンションになっただけですよ」
「言い訳おつかれ」
「授業中に寂しく、折り鶴折って遊んでいた人にいわれたくないですよ」
「それもそうか」
「いやナナ、私寂しいから折っていたわけじゃないからね」
「また次回」




