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第5話〜片想いの独り善がり〜

〜あらすじ〜

拓海に連れられ、カラオケにやってきた美輝。

まるで別の場所に来た感覚がする美輝は、ただただ気分が落ち込んでいた。

そんな美輝の状態に嫌気が差した拓海は、とんでもない行動に移る。

そんな行動に泣きそうになった美輝が想うのは・・・?

そんな中、一筋の光が差した。

頭の中に映る、大輝の姿を見つめつつも・・・今されていることに向き合うと決めた美輝は、思い切り拓海を殴ろうとするが・・・手が押さえつけられ、その案を許さない。


―――ああ。好きでもない人と最後までいくのかぁ・・・


そんな絶望すら、美輝の中に浮かんできた頃・・・


「・・・そーゆーの、ラブホとかでやってくんない?」


ガチャッと、鍵の開く音がし、同時に聞き慣れた声が来た。


「悪いけど、ここカラオケなんで。ヤる場所じゃねぇんだよ。」


途轍もなく低く、恐ろしい声の主は、拓海の手首をし折るように曲げる。

拓海はその手首の痛みに、一瞬顔を歪めさせたが・・・


「・・・不法侵入って立派な犯罪だし?」

「不法じゃねーし。店員に合鍵もらった。」


相手は、鍵を自慢げに拓海につきつける。


「・・・くっ。」


拓海は、観念したかのように・・・変な呻き声を上げた。


「行くぞ美輝。こんなヤツと一緒にいちゃ腐る。」

「え・・・?」


美輝は、肌蹴た胸元を服で覆いながら呆気ない声を出した。

そんな美輝の姿や声お構いなしに、彼は美輝の細い手首を掴む。

胡坐をかいてムスッとしている拓海を放置し・・・美輝と彼は、3番館を後にした。


美輝がたどたどしい足取りで一生懸命彼に着いていこうとしている時。拓海はフッと笑い、髪を掻き揚げた。


「・・・二従兄妹・・・ねぇ。血筋薄いから・・・結婚もアリじゃね?」


それは、自嘲気味の言葉でもあった。


さっき自分がした行為は・・・無論、美輝にとっては恐いことであった。

そういうことを熟知している自分がいたが・・・いてもたってもいられず、美輝に襲い掛かった。


・・・自分だけを見てくれる・・・という淡い期待を抱いて。

襲い掛かることは、前々から冗談半分で計画していたが・・・こんなにも切ない気持ちになるのは、想定外なことだった。


でも、現実は過去と変わらなかった。

美輝は、彼に着いていった。彼に反論さえしなかった。


「美輝の目には一体・・・誰が映ってるんだろうな。」


彼氏の自分か?ただの二従兄妹の同居人か?


―――二従兄妹という名の、想い人なのか?


それは拓海にさえ・・・分からなかった。

画面には、EXILEの『Pure』が、無の歌声を無視して流れていた。


僕等は 今を越えて 未来へと向かってく

10年後 何をしてるだろう

諦めた 過去も 場所も きっとそこに 君がいて

辿るべき道を 歩いていると 信じてる


画面に反映される、この歌詞。


「美輝の正しい道って・・・何なんだろうな。」


―――想ってない相手・・・自分と付き合うことなのだろうか?

二従兄妹のアイツと愛し合うことなのだろうか?


「・・・いい加減、美輝の幸せを願えばいいじゃないか。」


拓海は、自分で客観的意見をポソリと呟くと・・・また髪を掻き揚げた。


―――想うだけの“片想い”なんだな。


無理矢理付き合っても、自分を見てくれない悲しさ。

好きになってくれない虚しさ。

他のヤツについていった現実。


それらが皆・・・「片想いの独りがりだ。」と嘲笑っているようで。


・・・と、その時。完全に姿を忘れていた携帯電話が鳴り響いていた。


ディスプレイには、『篠原恵美』と反映されている。


「・・・もしもし?」

『店長っ!なんで仕事サボるワケっ!?社長っ面しててサボるなんて持っての他!学校に通報するよっ!?』


恵美の珍しい奇声に耳を塞ぎつつも、「ああ、そういうのもあったっけ。」と、少年は非常に落ち着いた気持ちで聞いていた。


「ああ。ゴメンゴメン。」

『もうっ・・・何してるワケ?』


恵美の問いかけに、拓海はフッと笑って


「ん〜・・・カラオケ?」


バカ正直にそう答えた。

この後、恵美からの益々高い奇声を受けたのは言うまでもない・・・


拓海は、お金を払ってカラオケ屋を出た。


「・・・雨、止んでねぇな・・・」


独り善がりな、雨。

自分さえ降れば、他はどうでもいいって思ってる。


・・・その独り善がりは、畑には恵みを与え、人間には、不快さを与える。


そんな雨が止むと・・・自分は、どうなるだろう。


畑は、次第に干乾び、人間には晴れた気持ちが蘇る。


―――まるで・・・畑が俺で、その人間が美輝で、雨が・・・俺の気持ちなんだろうな。


拓海は、どうしても・・・干乾びるのが嫌だ、と思った。

想いが枯れて・・・美輝への想いが。


でも・・・自分の想いが枯れるのが、美輝の願いかもしれない。

でも、自分は、自分自身の想いが枯れるのが、嫌だった。


美輝の幸せを願うか、自分の我侭を取るか。


2つの選択肢の狭間で、拓海は悶々と悩んでいた。


・・・それでも雨は、嘲笑うように降り続ける。

『比例×反比例』裏コント〜恵夢って!?〜

作者「・・・前回、あなたの妹の恵夢ちゃんに散々苛められましたよ・・・」

恵美「うそっ!?本当!?すみません・・・あのコさらっと毒舌で・・・」

作者「(あ、やっぱ恵美はキャラ違うなぁ)いや、それは設定で決めてたんで・・・では、いきなりですが、恵夢ちゃんの失敗談とかあったりする?」

恵美「恵夢の?失敗談?・・・中2の時、おねしょしたんだよねぇ。」

作者「・・・(笑いを堪えている)じゃ、他には?」

恵美「期末テストで、最下位で・・・晩ご飯抜きになったり・・・」

作者「プククッ・・・じゃ、他には?」

恵美「ラブレター靴箱に入れようとしたら、別の人の靴箱に入れてしまった!」

作者「えぇ〜っ!?マジでぇっ!?スゴォッ!どんだけぇ〜っ!?」

恵夢「サークーラーアーキー・・・」

・・・この後、恵夢にこてんぱんにさせられました(^^;)

恵夢にも可愛い(?)過去があったんですね(笑)

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