第1話〜二従兄妹〜
これは、「比例×反比例」の著作者、佐倉愛姫と同一人物である私が再投稿した小説です。
今回、IDとパスワードを私のミスで失くしてしまい、このような事態となってしまいました。
不快に思われた方、申し訳ございません。
町外れの広大な土地に、ひっそり静かに聳え立つ西洋風の大豪邸。
今にもエリザベス女王やクレオパトラ、ダイアナ妃などリッチな美人偉人女性が出てきそうな、神楽邸。
そんな神楽邸の朝は・・・ひとつの罵声によって始まるのである。
「大輝ぃっ!起きろぉっ!」
躊躇なく少女は、同年代の少年のドアをバンッと開ける。
「うっせぇなぁ美輝・・・まだ5時じゃん・・・」
その少年・・・もとい神楽大輝は、上半身裸のままムクッと起き上がって胡坐をかいて頭をガシガシ掻く。
「5時6時7時関係なぁいっ!アンタ男でしょっ!?早起きしなくちゃっ!だらしないっ!」
まるで寝坊ばかりする子供の世話を焼く母親のように、少女・・・神楽美輝は、胡坐をかいている大輝を腰に手を当てて見下ろす。
大輝を睨みつける美輝の目。「なんだよ。」とでも言いそうな大輝の目。
互いの視線が絡み合うこと、数秒・・・
「・・・あと1時間・・・」
美輝の目力・・・もとい迫力(?)に観念した大輝は、掛け布団もかけずにパタンと寝転んだ。
「・・・また寝たしぃ・・・」
美輝は、大輝の頬をペチペチ叩いたり、抓ったりするが・・・大輝は、唸り声を上げるだけで、ちっとも起きる気配がしない。
・・・こんな時“だけ”、大阪のおばチャンの「早起きぃっ!」パワーが欲しい・・・
そう思った美輝であった。
でも、時間は大輝が早く起きるも遅く起きるも関わらず、著しく過ぎるだけで・・・
「・・・もう7時半だしっ!」
化粧に髪に念を入れていた美輝は、すっかり時間も忘れていたようで。気づけば、もう家を出る時間帯になっていたのだった。
慌てて美輝は、階段をドタドタ音を立てて下りる。
「大輝っ!面談行かないんなら洗濯モン入れといてっ!あと布団も干してよっ!お昼は冷凍庫にあるもんレンジで温めてっ!あと500Wでっ!」
ローファーに足を入れながら、美輝は大輝にどしどし事を申し付ける。
大輝は「へいへい。」と受け流す様に聞いていた。
「じゃあ行ってきますっ!」
「・・・行ったっしゃい。」
美輝が残したドアの余韻が消えた頃・・・ソファでゴロゴロしてた大輝は、途轍もなく大きなため息を吐いた。
「・・・つまんねぇ。」
まるで、何か“楽しみ”を失ったかのような表情で・・・
大輝が通う高校は通信制。「1ヵ月に1回の担任との面談でいい」という大輝の学校生活は、途轍もなく暇でつまらないものだった。
通信制にした理由はただひとつ。「女がキャーキャーウルサいから」だそうだ。中学時代、大輝が廊下を通れば学年問わずの女子が騒ぎ、体育の時間で汗を服で拭うだけでも女子は大騒ぎ。よほどその動作が色っぽく見えるのだろう。仕舞いには、部活・・・サッカー部でシュートを決めただけでも女子が凄く騒ぐ・・・女に嫌気が差すのも、頷けれるであろう。だから、高校では通信制にしたわけだ。
家にいて、「つまらない」と思うのは、通信制のこともあるだろう。
部活はできないし、クラスメイトと顔を合わせることもない。遊び盛りな17歳という年頃には、堪えきれないぐらい素晴らしいつまらない条件盛りだくさんだ。
少々人と間を置いてしまう大輝にも・・・それは感じられた。
・・・だが。理由は、もうひとつある。
今現在欠けているもの・・・それは、女子の甲高い悲鳴に近い声よりも少し・・・本当に微かに落ち着いている声。忙しい行動と言動。
大輝にとって、どこか「安心」できる人。
―――“美輝”だった。
「・・・布団でも干すか。暇だし。」
美輝がいない、静かな空気が流れる空間・・・少年はダルい体を起こし、布団を取ろうと美輝の部屋へ向かった。
一方、既に学校に着いた美輝は・・・
「もう、ありえなくないっ!?」
早速、友達の篠原恵夢に低血圧で寝起きが悪い少年のことについて愚痴ってた。
次々とマシンガンのように言葉を発する美輝の発言を、茶髪のサラサラストレートの髪でナチュラルメイクを施した恵夢は「はいはい。」と笑顔で受け流している。
「恵夢ん家の舜理君、言うこと聞くんでしょおっ!?羨まし〜っ!舜理君が弟だったらよかったのにぃ〜っ!」
「ダーメ。舜理はやんない。ウチの可愛い弟なんだから。」
先に言っておくが、恵夢はかなりのブラコンだ。
「つーか、大輝君って・・・弟じゃないことない?」
・・・真剣な表情で恵夢はそう言う。
美輝の表情が、一瞬にして固まった。
「・・・弟もなんも・・・ニ従姉弟だもん。」
「いや、二従兄妹なんじゃない?」
「・・・まぁ大輝の方が誕生日早いけどさ。」
大輝と美輝は、二従兄妹。大輝は、美輝の父の従兄弟の孫だ。
大輝の両親・・・つまりは美輝の父の従兄弟の子供は、数年前で両方とも事故で他界。美輝の父が、率先して大輝を神楽家に引き取った。(膨大な敷地と実力を維持する神楽家の大輝の引き取りは、親戚からも賛成意見が多数出た。)
・・・この時美輝は7歳3ヵ月。大輝は7歳5ヵ月だった。
「二従従兄妹でも・・・よく大輝君、発情しないよねぇ・・・」
「?恵夢、何か言った??」
美輝は、視力がずっとAなのに対し、聴力は途轍もなく悪い。・・・とのことを熟知していた恵夢は・・・
「・・・何でもない。」
意味深な笑みを浮かべて、そう答えた。
「変な恵夢ぅ〜っ!それよりさっ!藍住高校の三浦君マジでカッコよくないっ!?」
「はいはい。そぉですねぇ〜」
根掘り葉掘り聞く性分ではない美輝は、早速今度は他校(といっても大輝が通う通信制アリの高校だが)の男子のことについてのマシンガントークに切り替えた。
なんせ、ここは私立華椿女子高等学院。即ち女子高。今でもクラス内のあちらこちらで男子話に花を咲かせているのであった。
表面上で、美輝は例の三浦君についてのマシンガントークをしているのだが・・・心中では、“二従兄妹”についてかなり気にしていた。
―――二従兄妹同士で暮らすのって・・・ヤバいことなのか?
そして美輝は、『ヤバいんじゃない?』と世間で持て囃されていることを例に挙げて考えてみる。
・・・そうであれ、そうでなかれ・・・やっぱり、答えはひとつしか出てこなかった。
その答えは・・・子供を想う、母親のようなもので。
『比例×反比例』裏コント〜二従兄妹って!?〜
作者「初めまして。作者の佐倉愛姫です。」
美輝「初めまして〜っ!美輝で〜っす☆ヨロピクゥ〜!」
作者「うわうっせぇ・・・元気だねぇアンタ。」
美輝「こんぐらいが普通だよぉ♪現中2ジミーズのアンタには分からないだろうけど☆」
作者「・・・(怒)アンタ、最初はクールキャラってイメージにしとったのに・・・なんでそーなったんだよ?」
美輝「成り行き上かなぁ?つか、書いたのアンタじゃん♪」
作者「・・・そりゃそーだね。(渋々)つーか、二従兄妹ってそもそもなんだよ?」
美輝「ん〜?本人から見て傍系6親等の親族だってよぉ。」
作者「?だったらさ、アンタの父親から見て大輝が二従兄弟ってコトもあったりすんじゃん?」
美輝「・・・」
二従兄妹とは、謎です・・・( ̄− ̄;)二従兄妹について知ってることがある方っ!是非教えてください。
・・・とまぁ、こんな作者ですが、どうか見捨てないでやってください。m(_ _)m
P.S.この度は誠に申し訳ございませんでした




