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少々(ジャンル:エッセイ?)
「少々お待ちください」
少々…… と言われてもう15分ほど。 受話器からはどこかで聞いたことのあるメロディが無限ループである。 エンドレスループである。
少々と言ったよね? 15分は、果たして少々なのか? 捉え方にもよるのだが……
塩胡椒少々。 よく噛まずに言えたねと料理人の方を尊敬する。 その指には塩胡椒がつままれている。
あれが少々か! と、理解できる人はどれくらいいるのかな?
グラムにするとどれくらいなのかな? 指の大きさとかで色々変わるんじゃないかな? なんて、考えるだけ無駄なことだが考えてしまったんだ、しょうがない。
要するに、だいたいで良いんでしょ? きっと料理の先生が言う『少々』より多くても少なくてもさ、差は微々たるものなんでしょ? その違いがわかるほど、僕はグルメな舌ではありませんし。
今、15分待たされてるのも。 結局少々な訳ですよ。 僕にとって、少々お待ちくださいは10分ほどでも。 結局5分しか変わらないわけだし。 5分なんて、それこそ少々な訳だ。 こんなこと、気にすることでもないんだ。 なにより………
「大変お待たせいたしました! ご用件、お伺いします」
お待たせいたしましたなんて言われたら。待たされたことに怒るのも、なんだか馬鹿らしいでしょ。




