妄想と妄想【お題×2】(ジャンル:コメディ?)
信号は赤、だから立ち止まる。 ふと視線を感じた…… どこから? 横でもない、上でもない…… まさか真正面からだと⁉︎ ふっ、どうやら久しぶりの強敵のようだ…… 面白い。
信号の赤は危険を知らせている、歩行者の安全を守るために。だが今この時に限っては全く別の危険を知らせているだろう。俺とやつの衝突を、避けられない争いを止めようと必死に赤く光っているのだろう。だが残念だな、信号機。 貴様は所詮国の犬でしかない。 貴様がどれだけ頑張ろうと国の意志には逆らえん。 よく頑張った、褒めてはやろう。 しかし貴様に、貴様ごときに! 俺の闘争は抑えられん。 無論、横断歩道の向こうにいるやつの闘争もだが。
ふっ、まもなく開戦の時が来る。 勝負は恐らく一瞬だ。 少しの迷いが俺を敗北へと誘うだろう。 まぁ俺がすることはいつも変わらない。 相手より早く、この拳を叩きつける。 ただ、それだけだ。
考えるのも馬鹿馬鹿しいが、もしも俺が敗北したならば。 悔しいが認めるしかないだろう。 やつの方が、強かったのだと。
信号は、開戦を知らせる青となる。 ゆっくりと動き出す人の群れ。 俺もゆっくりと前へ出る。
一歩、また一歩。 近づく距離、呼吸は丁寧に。 冷静さを忘れるな、焦りは無くせ、ただその一瞬の時に感覚を集中しろ!
… 3…… 2………… 1! 今だ‼︎
「ジャンケン、ポン‼︎」
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とか。 やってくれないかなぁ、なんて。 朝のスタバから見えた、通勤するサラリーマン二人を見て。 そんな妄想、してみた。




