うさぎのマークに始末屋
「DくんをVDに載せれば解決するんでしょ。」
僕は、目覚めてからずっと感じていたことを火蔵に率直に聞いた。
「それが、ばらばら死体で、回収後、頭部だけが消えてしまった。おそらく、VDを警戒してのことだろう。警察内部にもやつらのシンパが紛れているからな。」
ジャーナリストや政治家などには、記憶が再生されては不都合な連中が多いからな。専門の始末屋とよばれる連中に頼むことも多い。頭だけ持ち去って、火口のマグマの中に放り込む。これが足のつかない現在もっとも安全で確実な方法らしい。
「自分のところのジャーナリストが始末されたということで、東京うさぎ新聞がマークしている始末屋がいる。」
新聞社にいくと、もちつき記者がいた。
「本来は、ポリスに協力するというのは、ポリシーに反するんですけど、今回は特別です。一般に知られてないVDについても承知しています。彼がキーマンなんですか?」
え?ぼくがキーマンってどういうことだ。
「まだ推理段階だが、君が死んだのは事故じゃない。君が逃がしたのは裏番頭とはまったくの別人だ。やつは裏番頭になりすまし、君を殺すために雇われた始末屋だ。本当の裏番頭は今も正体がわかっていない。」
火蔵は彼女の協力で、その始末屋を逃がさないためにわざとカプセルベッドを使って送った。
「君が殺されたのは、拉致された先でやつらの秘密を知ってしまったためだ。元々、情報を聞き出してから殺すつもりでの拉致だったが逃げたことで秘密をばらされることを恐れ、あせったたんだろう。逃走屋にかくまわれていたが、みつかり事故に見せかけて殺された。梱包前にすでに殺されていた。だが、逃走屋に事故だとおもわせるために、つまづく芝居をし、その秘密を守るために、捜査妨害までしかけてきた。」
いったい、僕は何を見たのか?それを調べるために過去の記事を閲覧に来たのだ。




