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異世界は幸せ(テンプレ)に満ち溢れている 作者:うっちー(羽智 遊紀)
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180話 貧民対策3 -集めた人に説明しますね-

人を集めましたので説明を始めます。
「えっと、大勢の前で説明する時は相手に不安感を与えないように優しい口調で話さないとダメなんだよね。よし!」

 カレナリエンは小さな声で呟くと軽く咳払いをして舞台の上で挨拶を始めた。

「では、これより、リョージ様が企画された王都から神都への街道整備の説明を始めますね。今回、街道整備の内容について説明をさせて頂く司会のカレナリエンです。みんな、よろしくね!」

 満面の笑顔で自己紹介をしたカレナリエンに、彼女の事を噂で知っている者達からざわめきが起こった。

「あの可愛らしい司会の女の子って、【B】ランク冒険者の“精霊の愛娘”カレナリエンだよな?なんでこんなところで司会をしてるんだ?」

「お前、知らないのかよ?カレナリエンって今は”ドリュグルの英雄”リョージの婚約者の1人なんだぞ。俺もリョージの姿は見た事ないが、あのカレナリエンを婚約者にするくらいだから、物凄い冒険者なんだろうな」

「へぇ、リョージって凄いやつなんだな。”ドリュグルの英雄”ってだけじゃなくて、今回の神都への街道整備もリョージってやつが全部出してるんだろう?」

「はい!そこのお兄さん達!今は私語をせずにお姉さんの話をちゃんと聞こうね」

 カレナリエンの注意に周りから苦笑や失笑が生まれ、注意された男性達も顔を赤らめながら謝罪するのだった。

 ◇□◇□◇□

自分が話している優しい口調は説明するには何かが違うと感じたカレナリエンは、口調を丁寧にするとゆっくりと話し始めた。

「じゃあ早速、街道整備の説明を始めますね。まずは新聞にも書いてあった内容ですが、この事業は王都から神都までの街道を整備する仕事です。工事期間は1年間くらいを見てるけど、早く終われば特別報酬を渡すから皆で頑張りましょうね」

 最初の説明の後に、カレナリエンが肉を中心とした食事を毎回用意すること。寝る場所は男女別に用意するが、家族の場合は別に用意すること。仕事で目に付いた者は街道完成後に、リョージに下賜される予定の領地で住居と畑が渡されること。仕事の内容によっては直接家臣として雇うこと。などが説明された。カレナリエンが説明を進める毎に、聞いていた応募者から歓声が上がり、最後の説明が終わった時には大歓声となっていた。

「それと、今日の面接を受けた人は銅貨3枚の報酬と食事が出るから楽しみにしていてね。それを目当てに来てる人もいると思うけど、面接をちゃんと受けないと駄目だからね。面接終了後に青と赤の木札を2つ渡すから、青が銅貨3枚と交換で、赤が食事と交換だから気を付けてね。なにか質問がある人はいる?」

「はい!今日は物凄い人数が集まってますけど、食事の量は大丈夫なんですか?」

「いい質問ですね。今日の食事はリョージ様が1000人分を用意してるから大丈夫だよ。ここに集まっている人は800人くらいだから、少し多めに渡してあげるね」

 カレナリエンの回答に質問者と一同から盛大に歓声が上ったのを暫く放置し、徐々に落ちついてきた頃にカレナリエンが最後の説明を行った。

「じゃあ、さっそく受付を始めるから準備は大丈夫?この先に職種ごとに受付場所を分けてるから、そこまで移動して必要事項を記入して木札を受け取ってね」

「あの面接は?必要事項を書くだけでいいんですか?」

「必要事項を記入した後に、参加する意思が有るか無いかを言ってくれたらいいからね。書けない人は代筆する人を用意しているから大丈夫!」

 満面の笑みで答えるカレナリエンに一同は唖然としながらも指示に従うのだった。

 ◇□◇□◇□

「あの説明で大丈夫なんでしょうか?カレナリエンの司会が悪いと言いたいわけでは無いですよ。でも、もう少し詳しく説明しても良かった気がするのですが?」

「別にあれくらいでいいですよ。面接をするとしても『来たい!』と言われれば、「今日から来れる?」と言いたくなるくらい人が足りないですからね。最終的には500人は欲しいかなと思っていますが、今回の申し込みは200人くらいじゃないですかね?食事と銅貨3枚だけを欲しがって来ている人が多そうですので」

 亮二が集まった身なりの綺麗な王国民の服装を見て、冷やかし半分で来ている者が多いことをエレナに話しながらも、料理の準備は着々と進んでおり、エレナは大きな鍋に投入されて煮こまれている料理の事が気になって仕方がなかった。

「リョージ様。この大きな鍋達で作られている料理は、どのような料理なのですか?」

「これは、俺の国で作られている芋煮ですね。大人数で食べるには、こういった鍋関係が一番ですよ」

「これほど、大きな鍋は見た事がありませんわ。それにお皿もこんなに沢山ありますが、準備するのが大変だったのでは有りませんか?」

 エレナの質問に亮二は嬉しそうにすると、鍋や皿は以前から持っている素材を使って作ったことを説明するために、ストレージから鉄のインゴットと土の塊を取り出して実演を始めた。亮二の手からまるで魔法のように作られていく鍋や皿を感心して見つめていたが、ふと鍛冶屋の仕事を奪っているのではと心配になって亮二に尋ねた。

「あの、リョージ様がここまでやってしまわれたら、鍛冶屋の仕事が無くなるのではないですか?大鍋だけでも5個ありますし、お皿に関しては1000個用意されているのですよね?」

「ええ、皿はそのくらい用意していますね。でも、安心して下さい。この皿は1回使い切りで壊れるくらいの強度ですよ。鍋も使い終わったらインゴットに戻します。今回は急でしたので用意が出来なかったから作っただけです。鍛冶職人達の仕事は奪いませんのでご安心下さい」

 今日の面接会場でゴミが出ないように“皿捨て場”を何箇所か用意していること。今後の街道整備では大量の食器類が必要なために発注は完了していることや、簡易小屋の建築方法を提案して作成準備に入っていることなどを亮二から聞いたエレナは、その手際の良さに感心しながら亮二を熱い視線で見つめるのだった。
エレナ姫の距離がちょっと近い気がします。
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召喚されたおっさんには異世界知識もチートもないけどいいですか?

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