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異世界は幸せ(テンプレ)に満ち溢れている 作者:うっちー(羽智 遊紀)
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179話 貧民対策2 -人を集めますね-

マスメディアを上手く使ってみます。
 その日、王都で特殊な新聞が無料で配布された。週に1度のペースで発刊されている物でもなく、定期発行以外の号外でもなく、無料で配布された特殊な新聞は好奇心旺盛な王都に住んでいる人々の興味を存分にかき立てるのだった。

 “募集!神都への道のりを一緒に作りませんか?王都と神都を結ぶ街道を整備します!老若男女関係ありません!年齢に関係なく出来る仕事はあります!3食付きです!日当でも月払いでも大丈夫!小さなお子さんがいる方は託児所もあります!”

 一般の王国民が多くいる区画では手渡しを中心に配布されており、字が読めない者が多い区画では新聞屋が群衆を集め代読を行いながら新聞を渡していた。新聞の内容は“初級探索者ダンジョン”が亮二達を中心としたパーティーによって攻略された事と、攻略に伴って多大な賞金が出たこと。攻略で得た賞金を伯爵となった亮二が貧民対策として8割を拠出、残りの2割については大学院の建設などに利用される事が書かれていた。裏側には面接が行われる場所と日時が書かれており、字が読めない者の為に地図には絵がふんだんに使われていた。

「みんな、”ドリュグルの英雄”の英雄のリョージ伯爵が中心となって、ハーロルト公爵、マルセル王も今回の事業に参加されているんだ!それに今回の事業には教皇さまも号令をかけてらっしゃる!」

「教皇さまも?教皇さまも街道作りに参加されてんのか?それに俺達のような仕事がなくて救済所でお世話になってるもんでも大丈夫なんだろうな?」

「ああ、もちろんだ!それに当日の面接に来てくれた者には食事と銅貨3枚が用意されているそうだぞ!面接に行くだけで飯と小遣いがもらえるんだ、行くだけでも儲けものだぞ!」

 代読をした新聞屋の者が興奮した様子で告げると、話を聞くために集まっていた群衆から「俺は面接に行くぞ!」「私も行くわ」などの大歓声が上がるのだった。

 ◇□◇□◇□

「初めての試みでしたが、この新聞は上手くいったみたいですわね」

「まさか、有料の新聞をこちらからお金を出して、王国民に無料で配布するなんてね。しかも取材はさせるけど、記事の内容には口を出さないなんて考えた事もなかったよ。やった事ないけど、お金を出したら口も出したくなると思うんだけどね」

 エリーザベトとオルランドが新聞を眺めながら亮二に話し掛けてきた。亮二は嬉しそうに新聞を受け取ると、集まった人達を見渡しながら満足気に頷いた。

「口を出したら新聞屋の存在価値を否定することになるだろ。全部が悪口じゃなかったら発行許可は出すつもりだったんだけど、念の為にチェックは入れたらビックリするくらい良い事しか書いてないね。だからこれだけ集まってくれたんだろうけど、期待以上の効果だね。ちなみに俺の国では日常的に発行されているフリーペーパーって言うんだけどね」

「リョージ様が住んでおられたニホン国は物凄く進んでらっしゃいますわね。リョージ様自身も我が国の知らない技術や知識の宝庫の塊ですし、私はリョージ様が神の使いだと言われても信じれそうです。あっ、申し訳ございません。教皇猊下の前での発言では有りませんでしたね」

 サンドストレム王国の代表として今回の事業に参加しているエレナが亮二と話していたが、信徒が聞いていたらひっくり返りそうな内容を思わずオルランドの前で言った事に恐縮しながら謝罪をした。

「いえ、構いませんよ。エレナ姫。私はイオルス神から『彼の力になりなさい。ダメなら““ハリセン””よ』って言われてますからね。私が“神に愛されている者”の二つ名があるなら、彼は“神に頼りにされている者”でしょうから」

「勝手に二つ名を増やさないでくれる?もうすでに王都で俺の二つ名が溢れ返ってるらしいからね。はっきり言って覚えられないよ」

 エレナの謝罪に鷹揚に頷きながらオルランドが亮二に対して二つ名を付けると、亮二から軽い苦情が入った。亮二が把握しているだけでも二つ名が5個以上になっており、噂ではそれ以上の二つ名が存在するらしかった。エレナも亮二の二つ名を把握しており、嬉しそうに亮二に報告を始めた。

「私が把握しているだけでも“ドリュグルの英雄”“牛人の天敵”や“学院の麒麟児”“調理に目覚めし者”“きのこを極めし者” “初級探索者ダンジョンの攻略者”などありますね。王家では“建国王アマデオ=サンドストレムの好敵手”“ぷりんとアイスの伝導者”“食後のでざーとの探求者”とも言われていますわね」

「最後!最後の2つ!それって単にエレナ姫の願望ですよね!それで思い出しました。俺の証明書にあった賞罰の件もエレナ姫の仕業らしいですよね?なんなんですか?“ぷりん名誉料理長”“あいす名誉料理長”って。カレナリエンから聞いてますからね!」

 エレナから二つ名を読み上げられた亮二は、最初は気恥ずかしげに聞いていたが最後の2つで、さすがにツッコミを入れた。エレナは「やっと気付いて頂けました?」と嬉しそうにするのだった。

 ◇□◇□◇□

「他にも賞罰の所に“マルセル王ヘのすいーつ献上”や“ぷりん伯爵”“いつになったら私の所に訪ねて来てくれるんですか?”とか“ハーロルト公爵邸で作られた”ほっとけーき“を私も食べたいです”って入れる予定です」

「最後!最後の2つは単に伝言ですよね?近い内にお伺いしますし、ホットケーキも作ったのでよければすぐに出しますから!」

「申し訳ありません。リョージ様。まるで催促したみたいで」

「お言葉ですが、間違いなく催促されてますからね!」
エレナ姫との約束を完全に忘れていました。
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召喚されたおっさんには異世界知識もチートもないけどいいですか?

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