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第6章 静かなる決着
零は剣を収め、鋼兵衛もゆっくりと刀を下ろした。
二人は無言で並び、森の奥を見つめる。
白雪が静かに人型に戻り、二人の間に立った。
「もう、戦うのはやめましょう」
彼女の声は穏やかだった。
零は小さく息を吐き、銀のメッシュが月明かりに光った。
「……猫さえ守れるなら、それでいい」
鋼兵衛は銀髪を風に靡かせ、静かに頷いた。
「俺はただ、静かに米を育てたかっただけだ」
三人は並んで夜道を歩き始めた。
遠くで、野良猫の鳴き声が聞こえた。
その声は、まるで二人の戦いに終止符を打つかのように、静かに響いていた。




