第90話 会議への誘い
「ねぇ、ひな。頼みがあるんだけ
「なんでも言って!兄さん!!」
ひゃー 食い気味にきたぁ。
かといって、ここでやらせてなんて言おうもんなら
この子の心は傷つくどころか
バリッバリの人格崩壊だ。触れてはならんアレもある。
まぁやりようはいくらでもあるけど
意外と私は優しいのだ。うむ。
「実はひなもわかっていると思うけど
ここでの僕は体を持たない。この体の本当の持ち主に
体を借りているんだ。借りている代わりに
みんなと仲良くして欲しいと頼まれたから頼む。
転憑依者同士の会議をする予定なんだ。
今度街まできてこの体の持ち主やほかの人たちに
会って一緒に話し合ってくれないか?」
「他の・・・人・・・?」
途端に不安げに視線を揺らす。
この子にとって味方はこの“兄さん”だけだ。
前の世界でそうだったように今もきっと。
だから他人というのは彼女にとって今まで敵で
兄さんが言うからこそギリギリ考える余地があるのだろう。
「僕のためだと思って、頼むよ ひな。」
「わ・・・わかったわ。そこにいるやつら全員倒してあげる!」
あちゃー、敵認定変わらず。
「違うよ、ひな。このひなといられる平和な世界を守るため
力を貸して欲しいってことなんだ。」
「兄さんといられるなら、私なんでもするわ。
その会議に出てどうしたらいいの?」
「みんなでこの世界をより良くするために一緒に考えて欲しい。」
「わかった。いつでもいく。」
ぎゅっとしがみつく腕に力がこもる。怖いことさせてごめんね。




