第47話 ライフ争奪戦予測
<<他力本願、たしかにその通りなんだけど
僕がこの世界に直接関わりすぎてはいけないんだ>>
そういうことだそうです。これ以上説明する気はないようだ。
だからこそ力の奪い合いを想定して異世界から欲深い人を
次々呼んだにもかかわらずこの世界の破綻ぶりと
拠点作りばかり気にしていてライフの戦争が起こらない。
マザコン王子は最後の王族として隠れ暮らすのがやっと。
オタ狼は配下の裏切りで殺された直後の復活だったため
想定以上にビビりながら別の町で弱小盗賊団のボスとして暮らした。
ショタ姉さんは探しうる限りの美少年を優先した。
生贄くんは寝ること以外しなかった。
兄ラブドラ子は唯一毒豚を殺しにかかったが
あまりに醜悪な外見に火炎で焼け野原にして
知らぬ間にライフゲット後、待ち伏せスタイルを選んだ。
精力的に活動しているのが私しかいない上
どんどん力をつけて、知らぬ間に町を二つも改変しつつある。
活気付くような好影響を及ぼすつもりで呼んだわけではない。
それは私利私欲にまみれた種族・地位から明らかだ。
この世界は出来損ない。その言葉が妙に心に沈んだ。
<<だからね、君にはもっと力をつけて。
この世界のために頑張ってほしいんだ>>
私のメリットは特に・・・ない。
だって今楽しいもの。私らしくいられる。
日本に戻りたくもない。ビッチであることが中傷の対象である世界。
いいじゃない、体でコミュニケーションをとることが
どれほど手っ取り早くて気持ちいいか。
快楽こそ最上である。なんで一過性の興奮や世界最強や
大金持ちやハーレムなんかで満足するのか全然わからないんだよ。
私の大好きな映画で 「パフューム」という洋画がある。
孤独もなく夢の中にいるみたいに全ての人を愛し交わるシーンがある。
あれこそが私の理想であり、きっとこの世界で叶えられる。
他人に叶えて欲しいことなんてなにもない。
神は苦笑しながら考えていて欲しいといい消えた。




